2018.10.07
人事1年目について、フォー・ノーツ代表の西尾がお話します。
1年目というのは、仕事についてもまだまだ分からないもの。
新人の人事は何をして、どんなことに気を付けるべきなのでしょうか。
まず人事1年目の人はどんな心構えで仕事をしたらよいかお伝えしましょう。
人事1年目の人は、社会人1年目でもあるかもしれませんね。まずは今自分がやっている仕事をきちんとやり遂げること。それによって、社会人として信頼を得るようにしましょう。
その上で、周辺の仕事にも手を伸ばしていくようにしてください。
自分の仕事の「周辺の仕事」、これが分かるようにするためには、全体像の把握が不可欠です。全体像というのは、大きく言えば会社そのものを差します。自分の会社の経営理念は何か、なぜそのような理念になったのか、何も知らない人にも伝わるように、はっきり説明できるでしょうか? 人事1年目、かつ社会人1年目だと、これができる人は多くないのではないかと思います。
あなたは人事なのですから、もちろん人事制度や組織の全体像についても把握しておきましょう。「自分の仕事はここと関連しているんだな」と、常に想像しながら仕事をするようにしてください。
おそらく、1年目の仕事は、往々にして部分的な作業です。しかし、単なるオペレーションとしてこなしてしまうと成長できません。単純作業であっても、「この仕事が何につながるんだ?」と想像しましょう。
例えば、僕はいすゞのある工場にいた時に、応援団のチアガールの編成を担当しました。でもね、最初は全然うまくいかなかったんです。なぜかというと、4,000人もの人が工場で働いていたのに、女性はわずか1%の40人しかいないんですよ。その中で、チアガールをやってくれそうな人というと、もう10数人しかいない。その人たちに「何とかお願いします!」と言いに行くんだけど、みんな「無理です」と。もう大変(笑)。
これって、何がまずいかというと、採用だなと気づいた訳です。チアガール募集は毎年あるんだから、翌年は女子高生の採用に時にあらかじめ、「うちバスケットと都市対抗野球でいい線いっててね、チアガールもやってもらいたいんだけど。大丈夫?」と言っておく。そうすると、みんな心構えができているから、次からすんなりと編成できる。
僕の例は参考になったでしょうか? チアガール編成という仕事を採用につなげた、ということです。逆に「とにかくチアガールの人数だけかきあつめよう!」という思考だと、それは単なる「オペレーター(作業者)」ということですね。そして来年もまた同じ苦しみを味わうことにもなります(笑)。
採用、給与計算、何でもいい。自分の仕事をきっちりこなしながら、周辺にある仕事を拾っていくといいですね。
周辺の仕事を拾っていくと、自分だけでは分からないことが出てきますね。
そんな時は、素直に上司や先輩に学びなさい。もしかしたら学べる上司がなかなかいないかもしれませんが、何とかして見つけてみましょう。僕がありがたかったのは、いすゞの工場勤務の時は自分の担当領域の部門が決まっていて、工場長や班長さん、現場のみなさんとコネクションが作れたこと。
工場に行って「なんかないですかー」と聞くと、「おう、お茶飲んでくか」「お菓子食べるか」とみんなにかわいがってもらえました。そのためには、まずこまめに会いに行くことです。
そうして仲良くなると、「何かあればまず西尾に言おう」という雰囲気ができてくる。
工場勤務ではない人にも、とにかく社内をうろうろすることをお勧めします。これは会社の全体像の理解にもつながってくることです。自分の部署以外の給与担当だろうが、労務担当だろうが、とにかく社内の人と話しましょう。
何も分からなくても大丈夫、遠慮をする必要がありません。新入社員はそんなものです。うろついていても、きっとかわいがってもらえますよ。
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ー「なぜ、あの人が?」
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総合人事コンサルティングのフォー・ノーツ株式会社は、代表取締役社長・西尾太の著書『この1冊ですべてわかる 人事制度の基本』出版記念特別セミナー【聞いた後でジワジワくる‼西尾太の「地味な」人事の話】を2022年11月17日、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターにて開催いたしました。本記事は、このセミナーの内容を再構成・加筆してお届けしています。最終回のテーマは「人事担当者の要件」。人事部長や人事担当者は、どんな人が適しているのでしょうか、大事な条件についてお伝えします。
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「これはルールだから」と融通のきかない人事担当者は嫌われるもと。
とはいえ、人によってルールを変えていてはルールとして機能しません。
柔軟に対応することが大切ですが、
ではどのようにバランスをとればよいのでしょうか?
会社が大きくなるについて、「社員からの批判」は増えていきます。
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そもそも、対処する必要がないのでしょうか?
悩んだときは、その批判が会社に与えるインパクトを考えてみましょう。
リモートワークの普及によって、再び注目を集めている「ジョブ型雇用」や「成果主義」。これらは決して新しい考え方ではありません。では、なぜ今になって注目されているのでしょうか?それは、リモートワーク化によって、社員の作業プロセスを見ることができなくなり、出てきた「結果・成果」でしか仕事の達成未達成が判断できない状況になったからです。
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逆になぜ、今まで「ジョブ型雇用」や「成果主義」は浸透しなかったのでしょうか?
今回は、リモートワークの緊急普及から約8ヶ月がたった今、日本の職場はどうなっているのか?今後、どのように変わっていくべきかを議論したいと思います。
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