2019.06.10
人事担当者が持つ人事のお悩みは、なかなか共有することも難しいため、
自分の(あるいは部署内の)力で解決しなくてはならないことも多いでしょう。
今回は、人事1年目から人事としてキャリアアップしたい人まで、
多くの人事担当者に読んでいただきたい本を3冊ご紹介します。
研修、育成、採用、配置…人事担当者が持つ悩みは尽きることがありません。中には、明確な指標がなく、手探りで進めなければいけない人事施策にやきもきしている方もいることでしょう。
実際、人事という仕事はあまり周りに理解されないものです。「プライドの高いエリート集団」「事務作業ばっかりやっていてなんだか暗い」「経営陣の顔色ばかり伺っていて現場の声は無視」・・・そのようなイメージを持っている人も少なくありません。
その状態で前述のような手探りの人事施策を打ち出しても、効果が出ないばかりか、社内の雰囲気や社員のモチベーション、人事に対する印象がますます悪化していく可能性があります。
では、人事担当者はどのように人事施策を進めていけばよいのでしょうか?
どうすれば、人事への好印象を持ってもらえるのでそうか?
そしてどうすれば、現場にも経営陣にも頼りにされるようになるのでしょうか?
その答えを探す際に助けとなる書籍をフォー・ノーツ株式会社代表 西尾太の著作3冊をご紹介しましょう。
まずご紹介したいのは、この1冊です。
人事の超プロが明かす評価基準 (単行本) 西尾 太
「あの人より自分の方が頑張っているのに、なぜ評価されないのか?」
「係長、課長、部長、と昇進していくために必要なスキルは?」
など、評価する側だけでなく、評価される側も知っておきたいことをまとめました。
世の中には様々な業種の企業があります。小売店や飲食店のような店舗を構えている企業もあれば、社員が一日中パソコンの前に座って作業をしている企業もあります。だから、「評価の基準はこういうものだ」と一概には言えず、企業によって特色があるものである。意識的に、あるいは無意識的にそう考えている方は少なくないでしょう。
しかし、根本にある評価制度の概念は、非常にシンプルで、全ての企業に共通しています。人事担当者はどのような意識を持ちながら、評価制度を策定し、評価しなければならないのか。評価される側の社員は、どのようにキャリアプランを設計していけばよいのか。全社員に共通するお悩みに対するヒントが満載で、すべてのビジネスマンにお手に取っていただきたい1冊になっています。
働き方が変わる、会社が変わる、人事ポリシー 西尾 太
次にご紹介するのは、こちらの1冊です。
この章の題としても掲げさせていただきましたが、あなたは自社の「人事ポリシー」をすぐに答えられるでしょうか?どのような人材が自社に必要で、どのような待遇を持って迎え、どのように育成し、どのように評価をすればよいかが明確でしょうか。ぱっと答えられる方はそれほど多くないでしょう。
人材の定着率や採用などのお悩みは、もしかしたら「明確な人事ポリシーがないこと」が原因かもしれません。人事ポリシー策定のためには、ぜひ「働き方が変わる、会社が変わる、人事ポリシー」をご活用ください。人事ポリシーの重要性や、どのように策定すればよいかなど、詳しく解説しています。この本はいわば、人事のガイドブックです。
外から見れば華やかな印象を持たれがちな人事ですが、中には「人事は地味でつまらない、面倒くさい仕事」だと感じている人事担当者もいることでしょう。そのような方の意識を変える1冊になると思います。ぜひ、人事に携わる方には一度目を通していただきたいですね。
最後にご紹介するのは、こちらです。
プロの人事力 西尾太
2019年3月に出版されたばかりの最新著書になります。
人事担当になって1年目、右も左もわからない。どのように勉強すれば良いかわからない。そのような方に送る、人事のいろはから学び方、心構えまで、人事に必要な要素を網羅した1冊です。
先程、人事の印象は華やかな印象を持たれがちと申し上げましたが、それは採用や配置、研修の担当といった多くの社員の目に見える範囲内の話です。蓋を開けてみれば細々とした作業や現場との気が重い調整など、あまり楽しいとは言えない仕事もあるでしょう。そのような業務に対してどうやって向き合っていけばよいのか、そして社内でどのようなポジションを築いていけばいいのかなど、地に足をつけた人事担当者になるための知識が詰まっています。
また、人事の中でステップアップしていくために必要な能力やスキルについても解説しています。人事1年目だけでなく、役職を持つぐらい活躍されている方にも読んでいただきたいですね。
完璧な人間がいないように、完璧な人事施策というものは存在しません。誰かを立てれば誰かが割を食うことを踏まえながらも、人事施策を進めなければいけない立場にいるのが人事担当者です。ただし、一人でも多くの人に納得してもらえるように進めなければならないのは言うまでもありません。今回ご紹介した3冊を理解を得るための礎にしていただけましたら幸いです。
人事という職に就いたならば、読む“義務”がある1冊
成果主義、職務主義、年俸制、人事部廃止… 90年代から変わらぬ「人事」の構造、変わらぬ平均給与額が、日本を世界トップクラスの「社員が会社を信頼しない国」へと導いたのです。
なぜ変革が進まないのか、その背後に潜む「考え方」の欠如とは何でしょうか?
中学時代に習ったこと、覚えてますか?
多くの人にとっては、すべての勉強の基礎になっている大事な「当たり前」のことですが、思い出せと言われても思い出せる方は少ないでしょう。
この「この一冊ですべてわかる 人事制度の基本」には、人事の当たり前が詰まっています。
ー「なぜ、あの人が?」
なぜ多くの企業で「評価基準」が曖昧になっているのでしょうか。
どうすれば給与が上がるのでしょうか。
11,000人超の人事担当者から絶大な支持を得るコンサルタントが、今まで9割の会社が明かさなかった「絶対的な指標」を初公開!
テレワーク時代には「ジョブ型」に留まらず、「超ジョブ型人事」が不可欠。
その一番の理由は、テレワークをはじめとするこれからの働き方には「監視しない事が重要であるから」です。
人事の“必須科目”を押さえる
プロの人事力
次のステージに向けて成長するためのキホン
人事担当者に必要な知識・学び方、仕事に対する心構え、業務との向き合い方、さらには人事マネージャー、人事部長へとキャリアアップするために必要な能力・スキルを一挙公開
働き方の変化に伴い、日本全体に副業という制度が広まりつつあります。
しかし、まだまだ副業人材を積極的に採用し始めている会社は少なく、普及したとは言い切れないのが実情です。なぜ、副業人材を採用する会社が少ないのか。
今回はその要因と、今後の人事部に必要なポイントについてご紹介いたします。
脱・年功序列とは、社員のパフォーマンスを適切に評価し、パフォーマンスに応じて給与を比例させる仕組みを構築することです。人事担当者は、人事ポリシーをもとに、一貫性のある評価制度や給与制度を構築する必要があります。脱・年功序列を成功させるためには、3つのポイントが重要です。総合人事コンサルティングのフォー・ノーツ株式会社の代表であり、『超ジョブ型人事革命』(日経BP )の著者・西尾太が、脱・年功序列を実現する人事制度の作り方をお伝えします。
本来、喜ぶべきボーナスですが、
予想額を下回ると却って社員の不満になります。
社員に納得してもらうためには評価基準の開示と、
それをしっかりと反映させることが重要になります。
総合人事コンサルティングのフォー・ノーツ株式会社は、代表取締役社長・西尾太の著書『この1冊ですべてわかる 人事制度の基本』出版記念特別セミナー【聞いた後でジワジワくる‼西尾太の「地味な」人事の話】を2022年11月17日、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターにて開催いたしました。本記事は、このセミナーの内容を再構成・加筆してお届けしています。最終回のテーマは「人事担当者の要件」。人事部長や人事担当者は、どんな人が適しているのでしょうか、大事な条件についてお伝えします。
人手不足が深刻化しています。様々な業界の経営者や人事担当者の皆様から「いい人が採れない」というご相談が寄せられています。採用は人事にとって一番の悩みの種ですが、そもそも「いい人」とは、どのような人材を指すのでしょうか。まずはこの根本の部分から見直してみませんか?
人事制度の基本的な構成は「等級制度」「評価制度」「給与制度」の3つです。
面倒だからと策定を後回しにしている会社も多いですが、
社員を会社に必要な人材に育成するために、人事制度は欠かせません。
今回の記事で人事制度に意味を理解して、なるべく早いうちに策定しましょう。
いい人が採れない。多くの企業が直面するこの課題を解決するためには「求める人材像を明確にすることが必要」と前回お伝えしました。「新卒」にするか「中途」にするかも、「求める人材像」を考えるにあたって重要な要素の1つです。今回は新卒採用のメリット・デメリット、そして会社説明会で採用担当者がやるべき、ある重要なポイントについてお伝えします。
労務分野の法律や制度に関する「お勉強」が
人事担当者の第一歩だと勘違いしてしまっている方は少なくありません。
しかし実は、人事担当者には専門的な知識など必要ないのです。
この記事では人事担当者に求められる知識を解説していきます。