- 1.建て前でなく、人事の本音の話が聞けたことが良かったです
- 2.近しい境遇の仲間のしっかりした意見も聞けて、一石三鳥でした
- 3.給与の根拠がはっきりして社員も気持ちよくやってもらえると思います
建て前ではない、人事に関する本音の話が聞けたことが
良かったです
―人事制度を作ろうと思われた背景は何でしょう?
会社が右肩上がりのときは良かったのですが、ジグザグになったとき、社員からの給料が少ないとの声に、明確に説明する材料がなかったことです。売上が悪いから、という説明ではテンションが下がるだけでしょうし、「このくらいだろう」と私が決めていただけなので、返す言葉が見つからない。職場のリーダーにも給与の苦情が寄せられ悩んでいるようでしたので、そのことを解消したいと思っていました。
―実際に人事制度を作る過程はいかがでしたか
自分の中で、曖昧だった部分が整理できました。給料を明確化でき、また、法律との絡みで曖昧にしていた部分も整理できました。人事制度の構築にとどまらず、法律上の前提や、対応方法の解説など、そういう話を建て前でなく、本音ベースで聞きたい会社は多いと思います。そして行動指針が作れたことは、何よりの成果だと思います。
―人事制度の作成にあたって、心配な点はなかったですか?
難しそうだという思いはありましたね。実際に、最初の講義についていくのは結構きつかったです（笑）。ただ制度自体は、言われたとおりに進めて、ポイントを選択していくと、自然にでき上がっていました。最初は、「全部自分で考えて作っていくのは大変だ」と思ったのですが、会社が大事にする点を一緒に考え、行動指針をつくると、不思議と決まっていくし、要件もはまっていく。そして、社員各自の目標が給与制度にちゃんとつながる様になっていきました。しばらくは時間をかけて、運用していこうと思っています。
顔見知りで近しいサイズの会社の、
それもしっかりした人たちの意見を聞きながらできたことは、
一石三鳥でした。
―単独のコンサルではなく、どうして「シェアコンサル」を受けようと思われたのでしょうか?
教育、研修をテーマにしたある会合に参加していた際に、教育にはやはり 人事制度が必要だよねという話になりました。その中で、最近人事制度を作ったという方が、「行動指針が、評価、報酬につながるようになった」という話をされているのを聞いて、まず興味を持ちました。大きい会社では人事制度をお持ちでしょうが、我々の（ベンチャー）仲間はそのような仕組みを持っていない会社がほとんどで、自分たちもそれ欲しいね、という話になりました。とはいえ、会社の規模も数人という規模だし、じゃあみんなで一緒に試しにやってみようかと、フォー・ノーツさんに相談して実現したんです。
―実際にシェアコンサルを受けられていかがでしたか?
制度に対するセミナーや勉強会への参加はしたことがなかったのですが、たぶん一対一でしたら、やらなかったと思います。顔見知りで近しいサイズの、しかもしっかりした考えの方々が参加されていたので、 この人たちの意見を聞きながらコンサルを受けられるというのは一石二鳥、三鳥ではないかという思いがありました。 実際には、自分が主体的に考えなくてはダメということは痛感しましたが、みなさんそれぞれ経営の悩みをお持ちで、普段ならなかなかできない、給料の上げ方の話なども、ざっくばらんにできてよかったと思っています。
―グループの中で、自分の会社の内情を話すことに不安はありませんでしたか?
最初に打ち解けて、関係が作れれば、逆に話しやすく心強いかもしれません。今回も堅苦しくなく良い雰囲気で、気持ちがよかったです。作っていただいたものと、手間や価格を鑑みて、結果的にグループでやったことでのお得感はありましたね。
給与の根拠がはっきりして、これで、
社員も気持ちよくやってもらえると思います。
―人事のポリシーというかたちで、経営者の方々の頭の中を整理すると、処遇もそうですし、会社を大きくしていくにあたり、今後どんな人が必要になってくるのか整理できますね。
パッケージ的なものですと、予めでき上がっている分、経営の想いが込めにくい。その点、今回は僕らが考える作業は多かったですよね。行動指針にしても、「個人の能力」と「ウチらしさ」のどちらを重視するか？という点でも会社の姿勢が反映されますし、結果と行動の評価のバランスですとか、うちは、数字目標は絶対に入れたいと思いました。特に当社では、3月、12月に売上がものすごく伸びるので、仕事が入ってくるのが嬉しい! という感覚を社員にも持ってほしいと思っています。売上、粗利で目標を超えたら報酬も上がる・・そんなモチベーションを保ちつつ、かつ、どうしてこの給料になるのかという根拠ができたので、社員も気持ちよくやってくれると思います。
