多くの企業は「重要な人材」に限って辞めてしまうと嘆きます。
それは、当然のことです。「重要な人材」は優秀ですから、あなたの企業のある事に、一番最初に気が付きます。
だから、辞めるのです。
多くの企業の人事は、人が辞めたり組織がゴタゴタすると場当たり的に手当や賞与を出したり、若い人を重要なポジションに抜擢したりと、あれこれ手を打ちます。
しかし、そのほとんどは失敗します。評価された社員はいいものの評価されなかった社員は、ほとんどの場合納得がいきません。そうして組織がゴタゴタすると、社員が本業に打ち込めなくなり、みな不安になります。先が見えない、と。
当然です。「良かれと思ってやった施策は大概失敗する」のです。企業の人事が考えている以上に、すべての社員は、自分の評価について徹底的に考え・悩んでいるのです。
そこに、十分に納得できる軸なく施策を行えば、対しての社員たちの心の中には想像を超える反発が沸き起こります。
そして、それは「なぜか人が辞めていく」という形でしか表面化をしません。
企業人事に求められるのは「人事における一貫した基準と視点」それを作るのが人事ポリシーであり、その人事ポリシーを完全にマスターした、広い視野を持つ人事部長が必要なのです。
採用、育成、評価、処遇からモチベーションまで。「人事ポリシー」が全て解決します!
「人事の学校」「人事プロデューサークラブ」主宰。フォー・ノーツ株式会社代表取締役社長。1965年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。いすゞ自動車人事労務部門、リクルート人材総合サービス部門を経て、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)にて人事部長、クリーク・アンド・リバー社にて人事・総務部長を歴任。2008年フォー・ノーツ株式会社設立。以来300社以上の人事制度に携わり、「人事の学校」においては企業人事を体系化したプログラムによって3000人以上の人事担当者教育を行う。また、パーソナリティとキャリア形成を可視化する適性検査「B-CAV test」を開発し、統計学に基づいた科学的なフィードバック体制を確立する。なかでも「年収の多寡は影響力に比例する」という持論は好評を博している。著書に『人事の超プロが明かす評価基準』(三笠書房)、『人事担当者が知っておきたい、10の基礎知識。8つの心構え。』(労務行政研究所)などがある。ウェブサイトhttp://fournotes.creatalw.xyz/