コラム
2020
冬至も過ぎ、これから日も長くなります。
日が長くなっていくのは、いつでも楽しいもんです。
メリークリスマス。
さして更新していませんでしたが、今年最後の投稿です。
今年は、振り返ってみると「何やってたんだろ」って年だったのではないでしょうか。
そうお話しすると、「そうだねえ」というお答えもいただきます。
そして今年ほど、この12月「忘年会がまるでない」という年もなかったですね。
とにかく、大変な年でした。
2020年は、誰にとっても「忘れられない年」だったと思います。
でも、いろいろなものが見えたりもしたと思いますし、
いろいろなことを考えさせられたりもしましたね。
この場を借りて(といっても僕のもんですけど)、
当社と西尾の今年を振り返らせていただきます。
●増刷
・「評価基準」、2回増刷になりました。
15刷53000部です。
・人事の赤本 増刷になりました。
こちらは類型15000部です。
・人事の青本 も増刷です。
10600部だそうです。
ありがとうございます。息が長い書籍になって、
とても嬉しく思っています。
他の本も、増刷にならないもんかなあ。
・Web連載 継続中です。
「人事はあなたのココを見ている!」
アルファポリスサイト
https://www.alphapolis.co.jp/business/official/nishio
24回の連載の予定でしたが、36回まで延長になりました。
こちらもありがとうございます。
ちょくちょくページビューがすごいことになるらしいです。
●来年、新刊出ます
今年は、テレワークとかジョブ型とか社員の業務委託化とか本社の移転とか、
いつも以上に人事分野で様々なキーワードが飛び交いました。
緊急事態宣言前後から、その動きを見つつ、僕としては思うところが多々あって、
HR領域について、「今、お伝えしなければ、バブル崩壊後と同じ轍を踏んでしまう」という危機感がありました。
それなりに長く生きて経験してきたものとして、あの時何があって、その後どうなったか、についてしっかりとお伝えしなければいけないと思いました。
ということで、出版社さんとお話しして、新たに新刊を出版させていただくことになりました。
まずは2021年1月末の予定です。
詳細は改めて、ここや他でも告知させていただきます!
●YouTubeはじめました
https://www.facebook.com/futoshi.nishio.9/videos/3544873952261667
まあ、動画の時代だそうで、はじめてみましたって感じです。
いろいろな方とお話しできることはとてもよいことですけどね。
こちらはプラネットの根岸社長。いつもお世話になっております。
Youtubeでは、僕は完全に「自」でやってます。
●ZOOMだTEAMSだ
「人事の学校」もオンラインになりました。
去年だったらまったく考えられなかったよ。こんなになるなんて。
さすがにオンラインってやつに、少し慣れてきましたけどね。
でも、リアルで受講者さんがいないって、ほんとうに寂しいもんです。
企業研修などもオンラインが多くなってきていて、うーん、この流れはあまり戻らないだろうなあ。
リアルとオンラインを組み合わせて「へべれけ人事相談会」というのもやってみました。
結構好評でしたが、またできるような情勢になればいいですねえ。
ここのホームページのトップページにありますけど、会社としての「考え方」を示す 映像も作りました。
「なぜクロブチメガネ!?」というご意見もあり賛否ありますが、まあいいじゃないですか。
●「やり方」よりも「考え方」
ことしの僕のテーマはこれでしたね。特に春ごろの「ジョブ型」ブームのような新聞記事の攻勢に、「おいおい待ってよ」という気持ちが強かった。
しっかりした「考え方」の元でそれを志向するのはよいと思いますが、考え方をしっかりして、そして本気の覚悟を持って「それ」をするのでなければ失敗します。HRは「ちょっとやってみよう」ということが少ない「領域」なんです。
これは、HRに限らず、いろいろな分野でも言えることだと思います。
否応なしに「テレワーク」という働き方を導入せざるを得なかった企業も多いと思いますが、それからでも「どう考えてテレワークに取り組むんだっけ」ということを後追いでもいいから、じっくり考えていただきたい。
建物や家を建てる時の要素って、
「土木工事」「建築基礎」「デザイン」があって、そこに「先進技術」が付加されたりします。メディアに注目されるのは、まず「先進技術」です。目新しいから。それから「デザイン」も斬新ならば注目されるでしょうね。
でも、「画期的な何か」がなければ、「土木工事」や「建築基礎」という基本的なことについてはメディアで記事になりません。だからあまり見えないのです。
「目新しい何か」を追うのが悪いわけではないですが、「土木や建築」の「見えないところがどうなっているのか」ということをしっかり見ておかないと建物は崩れます。
HR・人事という領域について、僕は創業以来「人事コンストラクション」という言葉を使ってきました。あんまり大々的には最近言いませんけど。
でも、フォー・ノーツがやってることの多くは、人事の「コンストラクション」なのです。土台をしっかり作ったうえでの個性です。基礎があっての応用です。
そして、筋トレにしても素振りにしても、基礎をやっているときはつまらないものです(ピアノのハノンなんて、ちっとも楽しくなかったなあ)。
それが人事では「やり方」よりも「考え方」ということなのです。
そこから目を背けてはならないと思っています。
そこがどういう構造なのか、どういう構造にすると強固なものになるのか。
上に立つ建物をより自由に斬新に作れるのか・・・。
それができる考え方の「土台」をどんどん改良して作っていきたいと思っています。
2021年がどうか、良い年になりますように。
最後の出張は雪国でした。
弊社、年内25日までです。
新年は5日からです。
2021年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
西尾 太