コラム
「日本の人事制度の現状」 in Korea
月日が経つのは早いもので、3月も下旬だ。
9期がもうすぐ終わるけど、その総括は改めて書くことにして、
「韓国・ソウル」に行ってきた。
ご縁をいただいている大手企業の現地法人で、
「日本の人事制度の現状」についてプレゼンテーションをする機会をいただいた。
海外は久しぶりで、なかなか緊張もしたが、プレゼンを含め貴重な経験をいただいた。
お世話になった皆様、ほんとうにありがとうございました。
プレゼンの内容をごくごく短く紹介させていただくと、
①「評価基準」が10刷(ありがとうございます)になり、35,000部発行となった!
それはともかく、これは日本において「人事評価」について課題感を持っている人がとても多いということであるということ。
② 日本型雇用慣行と言われていたものが、すでに意味をもたなくなりつつあること。
●「企業内労働組合」組織率、17.3%
●「終身雇用制⇒すでに崩壊気味
⇒「大卒者3年以内離職率 31.9%」
⇒「初めて就職した会社に現在は勤務していない人の割合63.5%(30歳から34歳)」
●「年功序列⇒維持できない」
⇒「日本人の平均年齢 46.5歳(2015年)」
⇒この平均年齢で55歳ピークの賃金カーブはもはや描けない・・・会社がもたない。
③ これまで何十年もの過去に対して払われていた給与が(それが年功主義・勤続主義・年齢主義)これからは、今と将来に対して払われるようになってきたこと。
⇒成果主義+行動主義
⇒成果については「精算としての賞与」、行動については「投資としての基本給」
⇒ついては、過去ではなく、「今とこれからが大切」
④ 投資価値は「今とこれからの影響力」で測られる。
⇒コンピテンシーの発揮
⇒キャリアステップごとに求められることの普遍性と汎用性
⑤ いま改めて問われる「何のために働くの?」
⇒価値を提供するため、これは企業理念とつながる
⇒売上は「提供した価値の総量」
⇒収入も「提供した価値・影響力の総量」
⇒会社の売上も個人の収入も、いただいた「ありがとうの総量」
⇒だから伸ばすことが大切
⑥ 「どこにでもいける奴がうちにいる」状態が望ましい姿
以上のようなことをお話しさせていただいた。
ありがたいことに熱心に聞いていただいた。
どれだけお役に立てたかは不安だが、共感いただく部分もあったと思う。
日本は韓国のこれからの姿に近いのかもしれない。
でも、ソウルの街は、高層マンションがボンボン建ち、道は広く、車は多く、
日本に感じられないエネルギーもたくさん感じた。
ここは、チョゴリをレンタルしてくれるところだそうで、
日本からの旅行者の女の子たちがたくさんチョゴリを着て歩いていた。
最近は中国からの団体客が減っているそうだけど、
僕に言っているのかな、静かにしろって。
HYUNDAIやKIAの車はデザインもよく、かっこよかった。
ということで、ほんとうにありがとうございました。