コラム
副業解禁・専業禁止
先週は、東京⇒宇都宮⇒東京⇒名古屋⇒東京⇒岐阜(もうちょっと効率的なスケジューリングはできなかったものかね)と行かせていただき、
今週からは、東京⇒札幌⇒東京⇒京都⇒東京⇒茨城⇒東京⇒栃木と移動させていただく。
仕事だけじゃないけどね。
移動中に新幹線で雑誌「Wedge」を見たら、「副業解禁」とでかでかとタイトルが出ている。
ソネからLineが入り、「持って帰ってきてください!」ということなので持って帰る。また週末新幹線乗るのにね。
「副業解禁」、僕は大歓迎である。そうあるべきだと思っている。
ひとつの会社で例えば正社員で働きながら、他社でも働く、あるいは自分で事業をする、ということが「解禁」されてきたという記事だ。
ひとつの会社でキャリアを完結する時代ではもはやない。そういうことがあるかもしれないけど、もはやそちらの方が例外的になってくる。終身雇用や年功序列は過去のものとなりつつある。専業禁止を謳う会社もある。
僕が独立したきかっけは、会社を決して辞めたいわけではなかったが、その会社で人事以外の領域の仕事にキャリアを広げるよりも、人事という領域の中で、いろいろな企業に関わりたいと思ったことだ。「人事部長」が他の会社の人事にも関わっている、ということは常識的にはあり得ないことかもしれない。
でも、そういう事例がポツポツでてきていた頃だった。人事部長的に複数の会社に関わっているという事例もあった。あるいは辞めた会社にそのまま業務委託的に関わり、別の会社の仕事をする、という事例もあった。
でも、残念ながら許されなかったので、独立した。許されないということも僕には納得できたし、それは僕の我儘でもあったと思う。
でも、Wedgeの記事にもあるように、本格的に、「社員がその会社だけで仕事をしなければならない」「ひとつの会社にしか雇われてはならない」という常識は崩れてきている。
そもそも雇用契約(=労働契約)という企業と働く人との関係も、もっと緩やかな業務委託(委任・準委任・請負)契約になっていくとも思う。雇用契約はある意味古いとも思う。
「労務を提供して賃金を得る」という企業と人の関係値は、確実に変わってきている。
「価値を提供して対価を得る」ということが働くことの本質だと思う。
価値は、一つの会社を通じてだけ世の中に提供しなければならない訳ではない。いろいろな価値提供の方法があるべきだと思う。
フォー・ノーツは雇用契約である社員と(9月に新たなメンバーが入ります。また紹介します)、委託契約であるパートナーで成り立っている会社だ。パートナーの位置づけは極めて重要だ。彼ら・彼女らは、自らの事業を持ったり、他社への価値提供も十分にしながら、フォー・ノーツへの価値も提供してくださっている。雇用でないぶん、お互い、かえって責任のある仕事の仕方ができているようにも思う。(そう思ってくれてたら嬉しいけど)
無用な拘束もないし、不要な時間を会社で過ごす必要もないし、仕事の諾否も自由だし(プレッシャーはかけてるかもね)。
パラレルワーク大歓迎・大推奨である。
これから、もっとそういう時代になる。会社に正社員で雇われる、とか正規雇用というワードが、古い時代のものになりつつある。
もっと自由でいいと思う。
ただし、自由には自律が求められるから楽ではないし、安定もない。
でも、どんな働き方しても、もう安定はないよ。世の中が変わっているのに、AIとかそういうものが実用化されているのに、もはや安定はない。
いい会社に入れば安泰ってほんとうにないから、自分が世の中にどんな価値を提供できるのか、真剣に考えなければいけない時代だと思う。
安定の反対語は自由だって。たしかにそうだよね。あー不安定・・・。