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Column

ベタな仕事

2016.1.12

今日は寒い!
ずっと暖かかったので、寒さに対する覚悟ができていないように思う。
でもこのぐらい寒くないと冬じゃないしね。

さて、僕たちは、いわゆる「人事コンサルタント」なわけだけど
(僕はコンサルティングというのは実はあまり好ましく思っていなくて、
だから創業時から「コンストラクション」と言っているんだけど、
とはいえ、世の中的にはコンサルティングなんだろうから)、

人事という領域においてのコンサルティングにおいて、
最近やっぱり大切なだあと思うことは、

「ベタな仕事が見えているか」ということだ。

評価制度、給与制度においても、作ったら、そのあとに必ず運用がある。

その運用には、多くの「ベタな仕事」が必要になってくる。

評価調整会議の実施はとても大切だけど、
その背後に、評価実施、評価の集計、集計資料の作成、
過去評価の履歴、その評価になったら給与や賞与はどう変化するのか、
昇降格の運用(候補者選定と昇降格申請、昇降格判定)、
評価や給与の通知書作成など、膨大な「ベタな仕事」がある。

制度を構築したり運用したりする際に、
どれだけベタな仕事がその背後にあるのかをイメージすることが大切だ。

僕たちはありがたいことに、徹夜に近い状態の中で、その仕事の経験をさせてもらった。
日中、コミュニケーション系の仕事をし、夕方から夜、休日には、
ずっとエクセルやアクセスと「にらめっこ」してたものだ。

当時はしんどかったけど、今になって思うのは、これって貴重だったということだ。

今でこそ僕もあんまりやらないけど、
エクセルの関数で、「vlookup」や「if」などを使いこなす必要もある。

100人規模以上の人事には、特に「vlookup」は欠かせない。

人事データは「行ズレ」などが許されないものなので、
手作業は危険だ。

エクセルの他のシートから、違うシートに評価履歴などを引っ張ってくる場合に、
手作業でやれるのは、まあ100人未満だろう。

確実性を担保するためには、関数などを駆使しなければならない。

当社のソネはこの部分のかなりのプロフェッショナルと言えるだろう。
いつも泣きながら作業してる。

もし、人事のご担当者で、いまその実務をされている皆さんがいたら、
それってとても将来役に立つから、いろいろと勉強して、
挫けずにがんばってほしいと思う。

もちろん、その仕事の背景にあるもの、考え方、運用方法などを理解し、
常に改善の糸口を狙わなければいけないけど。

ということで、何事も経験、仕事は取り組み方次第で、どんな仕事も無駄にはならないということ。

さて「評価基準」。重版が決まりました!
読んでいただいた方、フェイスブックなどでご紹介いただいた皆様、三笠書房の皆様、関係者の皆様のおかげです。
ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
アマゾンの在庫も安定し、
最近、「人事・労務」や「会社経営」カテゴリーで1位になったりしています。
ありがたいことです。
人事関係者以外、一般のビジネスパーソンにも読んでいただければと願っています。

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