コラム
月例給と賞与
12月、賞与支給シーズンだ。
賞与って、江戸時代に商人が奉公人に、盆暮れに仕着(しきせ)として衣服を与えたことから由来するらしい。
日本においては、お盆と年末の帰省など出費の多い時期に出す慣習となってきたようだ。
今年は多いとか少ないとか、いろいろだと思うけど、
世間がもらっている時期(またはそれより少し前ぐらい)にボーナスが出るとたしかに嬉しいよね。
さて、賞与が上がった下がったというのは当然のごとくあるわけであるが、
僕自身もこれまでの経験を考えると、
多かったら嬉しいし、少なかったらちょっとがっかりしたけど、
その増減による精神的ダメージはさほど大きくなかったように思う。
もちろん住宅ローンなどを賞与をあてにして組まないほうがいいわけで、
賞与減によるダメージを大きく受けないように備えておかなければならないというのもある。
ただ、それでも賞与は、少なくても「しかたないよね」って思うことが多いと思う。
一方で月例給が減るのはダメージだ。
日本では特に、いまだに月例給は上がっていくものだという慣習的な認識が残っており、
ましてやそれが下がるっていうのは、とても大きな心理的影響を与える。
(もちろんこれからの時代、月例給が上がり続けるというのはもはや無理な時代であることは、
改めて認識する必要があるけどね)
僕は、人事制度を導入いただく際に、当然、これからの時代を踏まえて、
月例給(基本給となんらかの固定的な手当)を減額する仕組みは備えていただくことにしているが、
だからといって積極的に下げるような運用はお勧めしない。
賞与が10万円減って受けるダメージより、
月例給が1000円下がるダメージの方が大きいと思うからだ。
金額的には前者の方が大きいが、精神的には後者なのだ。
だから、月例給は安定的運用を、賞与は弾力的運用をお勧めしている。
ということで、月例給を上げようと思ったら、
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追記・・・
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