コラム
気づきと成長
阪神大震災20年、地下鉄サリン20年だということだが、
当時僕はリクルートにいてそれが起こった日のことを鮮明に覚えている。
特に地下鉄サリンの時は、僕は丸の内線で通勤しており、ほんの少し早いタイミングで霞ヶ関を通過していたことを思い出す。
さて、昨日の人事の学校、プロデューサーコースでは、昨年に引き続き、リストラ評論家の砂山擴三郎さんにゲストしてお越しいただき、講義いただいた。
https://www.youtube.com/watch?v=_3MWXFMQxoQ
(↑これ、興味深いです)
砂山さんは僕のいすゞ時代、26年前の上司だ。
ほんとうにお世話になったし、退職に際しては申し訳ないことをしたものだ。
さて、リストラだが、その歴史、現状、人事担当者のあるべき姿などをお話いただいたわけだが、
「リストラ」という定義でなくても、「辞めてもらいたい社員」というのは、多くの企業に存在している。
それについてのご相談もよく承る。
そしてその多くが、対象者にその自覚がない、というものだ。
それなのに、場合によっては企業はある日突然、退職を促す。
青天霹靂だ。
普段そういうことを伝えられていないのに、いきなり、というのはやはり酷い。
多くが「腫れ物をさわるように」普段は何も伝えていない、という事例がとても多い。
評価制度があっても、低い評価がなされていないケースもある。
もし「辞めてもらいたい社員」がいるのであれば、まずは評価制度なり、何らかの根拠をもって、
「困っている」ということを適切に伝えるべきであろう。
特に評価制度が機能していればそれがしやすい。根拠があるからだ。
そして自覚を促し、改善を求める。気づいて変わる人も多いものだ。
痛いのは気づいていないこと。
それがないように、しっかり、覚悟を持ってまずは評価をし、対象者に自覚とチャンスを与えて欲しいものだと思う。
ま、僕が一番自覚がないのかもしれませんけどね・・・。