コラム
ずる休(ずるきゅう)
まだ、夏休みで、諸外国にいらっしゃる知人もいるけど、お盆もオリンピックも終わってしまったわけで、秋の連休までまたがんばんなきゃ!っていう方も多いかと思う。
僕はどうもオリンピック以来、朝の3:45に目がさめてしまう状態から抜け出せないでいる。
で、昔のサラリーマン時代は、この時期は、「あーあ、これで正月まで長い休みはないなあ」と憂鬱になっていたものである。
先日ローカル局のテレビをたまたま見たら、「休みを増やして経済を活性化しよう」的な番組を、まさに尖閣諸島だの竹島だの事件の真っただ中でやっていた。
その休みの増やし方だけど、秋休みとか(そういえば「シルバーウイークってのはどうなったんだ?)、ハッピーマンデーを辞めようとか(賛成!海の記念日は7月20日であるべきだ)いろいろ議論がなされていて、また相変わらず諸外国に比べて消化率の低い有給休暇についての議論もあった。
この景気が悪くって、新興国に追いまくられているこのご時世に「もっと休もう」なんて考えてていいのか!と一方では思いつつ、そうはいっても「休みたい時ってあるよね」とも思う。
そういえば、J社のTさんと(許可をいただいていないので実名出しませんが・・)人事制度を作っているときに、「ずる休制度」を作ったらどうか、と盛り上がったことがある。
朝起きて、仕事をしたくない日って、誰にもあるよね。で、仕事上で、「今日、会社行かなくても大丈夫だなあ」と思ったとしても、「休む言い訳」を考えるのが結構憂鬱だ。
体調不良を装ったり、遠い親戚に不幸が起こったことにしたり(近い親戚だと、慶弔見舞金だのなんだので公式になるんだよね)、家族を病気にしてみたり、要するに休むための「苦しい嘘」をついたことがある人はとても多いんじゃないだろうか。元気なのに、風邪ひいたような声で会社に電話したこと、きっとあるでしょ。
たとえそれが有給休暇を消化することになったとしても、 決して気持ちのいいものではない。それに有給休暇を堂々ととれるかっていうと、まだまだそうもいかないし、そもそも計画的に取得することが意義としてある有給休暇だから、「朝、なんとなく行きたくない」という日のためにあるともいえない。
でもそういうのって誰にでもあると思うので、いっそ「ずる休み」制度を導入しちゃったらどうでしょう。就業規則に「有給休暇のうち3割は、理由を言わなくてもいい「ずる休みの取得を認める」とか、特別休暇に「ずる休 年間3日」って決めるとか。ようするに、どうせなら堂々とずる休みしちゃえってこと。通称「ずるきゅうせいど」。どうでしょう。
それで休暇の取得率があがり、後ろめたい思いをせずに済み、すっきり、翌日気持ちよく(「いやー1日で熱下がったよ」とか「まだなんとなくアタマ痛いんだよね」というような苦しい言い訳もしなくて済み)仕事にいけるんだけら、とてもいいんじゃないかと思う。
フォー・ノーツに人事制度を入れるときがきたら、ぜったいこれ入れる。そのほかには、週のあたまに、みんなで仕事を取り合う入札やって、たくさん仕事を引き受けた人がたくさんお金もらう、とかね。