コラム
世の中変わるね・・・
昨日は人事プロデューサークラブの事例研究会で、イケダハヤトさんをゲストに迎えて、ソーシャルメディアによるリクルーティングについてお話をいただいた。
おじさんにはちょっとついていくのがたいへんなお話ではあったが、かといって何を言わんとしているかはよくわかった。
ご存じのとおり、新卒採用だけをとってみても、大学の就職部、大学の教授ルートの採用から、リクルートの紙メディアが学生にドーンと送られて、そこからハガキを出して、説明会に行って・・・、というものから、次にリクナビ・マイナビとメールによる採用活動へと変遷し、次はどうやらFacebookやLinkedInが広まるにつれて、より個と個をつなぐ採用になっていく、ということのようだ。
それによって今後はよりオープンでかつ詳細な自己開示が求められるようになってくるだろう。「露出」リテラシーという言葉もあったが、オープンに自己の情報を開示し、適切に露出することが求められ、それによって、よりよい機会に巡り合っていく、というような流れだろうか。
そういうわけで、「採用」の手法は大きく変わっていくだろうとも予感する。
あわせて、そもそも「採用=雇用の機会=長く働き出す機会」という概念も変わるように思う。変わってほしいとも思う。必要な時に必要な経験値や才能を持つ人を、雇用という枠組みで囲い込むのではなく、もっとゆるい関係値(業務委託なのだろうか)で相互が活用して高い価値を作り出す、ということになっていくんじゃないだろうか。
そうなれば、「採用」という概念そのものが古くなり、「活用」という概念が大きくなっていくと思うんだけどなあ。企業側としてはリスクは小さくなるし、個人側としては機会は増えるだろう。組織の中で腐っている必要もないわけだから。(人によってはリスクは増えるかも)
というわけで、ちょっと使い古された感じもないではない、「インデペンデント・コンストラクター」という概念も再び活性化するといいと思う。
それにしても、イケダハヤトさん、同じ大学の同じ学部だけど、どうしてこう、インテリジェントに差を感じるんだろうか・・・。カタカナにしてサマになるもんなあ、ニシオフトシ、じゃどうもソーシャルメディアっぽくないしなあ。すげーなあ、若いのに。たいしたもんだ。