Column
コラム
人事権
2010.6.27
SUGIYAMA先生との会話。
日本代表の岡田監督は、人事権を持っているのだろうとのこと。戦略・戦術において、「誰を使うか」についての人事権がとても大切だ。
指揮者と音楽監督の違いって、人事権なんだそうだ。
音楽監督でない指揮者には人事権がなく、「あのバイオリンを変えたい」と思っても、思うとおりににはできないそうだ。与えられた「人事」の中で仕事をするしかない。
音楽監督は、バイオリンを誰にする、オーボエを代える、チェロを外から迎え入れる、という人事権があるそうだ。
そりゃあ大きく違うよね。
人事権の所在は明確になっているだろうか。
通常、中間管理職には人事権はない。上司を選べないが部下も選べない。希望は言えても決定できない場合が多い。
とはいえ、その人事権が、構成メンバーひとりひとりを知らない人に集中しているのも問題だ。
事業戦略が優れていても、人事権の正しい行使がなかえれば、戦略は実現しない。
人事部門は、人事権者に、メンバーの適切な情報を提供することも非常に重要な仕事だ。
ひょっとすると、戦略実現のためには、もっとも大切なことかもしれない。
では適切な情報提供とはなんだ?
・・・今日はここまでにして、次に考えよう・・・。お読みになったかたは、そのような情報が人事権行使の際に必要か(あるいは欠かせないか)考えてみてください。それが人事データベースのありかたを示したりすると思います。