コラム
ちょっといいですか・・・・
人事担当者だったころ、とても怖かった言葉・・・・。
人事担当だって、人事部長だって、自分の仕事に没頭したい時がある。
そういう時は、正直言って、「ちょっといいですか?」「よくない!」と答えたいところ。集中したいときは尚更だ。
また僕はタバコをこよなく愛しているので、考えを整理するためには「タバコ」はとてもいい「切り替えスイッチ」になるんだけど、喫煙ルームへ移動中や喫煙ルームで、これが来る。
西尾歩けば「ちょっといいですか?」に当たる。タバコルームに行ったら帰ってこれない。
だって、「ちょっといいですか?」が決まって「ちょっと」じゃないんだもん。
「いやだ!」と言えるのは部下に対してぐらいなもんだ。
(それでも「西尾さん、いやだじゃありません。上司の役割です」と言われて叱られた。はいはい、すいません)
(・・・管理職本や研修テキストなんかで、「部下から声をかけられたら、パソコンや資料から目線をはずして、部下の正面に体を向けて「なんだい?」と言って、目を見て聞いてあげましょう」なんて書いてあるけど、毎度毎度そんなこと、できませんよねえ。)
でも人事部以外の社員にはそれは言えない。
「あー来たあ」と思いながらも、「はい、なんでしょう(笑顔)」をしなければならない。(僕は十分じゃなかったと今になって反省している)
ただ、それが人事の宿命であり、人事の役割でもあるから、声をいっぱいかけてもらって、相談を持ちかけていただくのが、人事の仕事のとても重要な部分だということは確かだよね。本当なら「声かけてくれてありがとう!」だ。
(今じゃなくてもよくない?と思いながらもね)
独立して、人事部長だったころに4時間はかかるなあ、という感覚だった資料づくりなんかが、今はだいたい1時間ぐらいでできる時もある。いかに「ちょっといいですか」に時間を割いていたかだ。
人事はそういうわけで忙しいのです。明確なアウトプット資料の4倍ぐらい、「ちょっといいですか」の対応をしているんです。
だから、人事以外の方、人事が夜遅くなる理由、わかってあげてください。