コラム
面で思考すること
師匠にはずいぶん言われていたことだが、「全体像を見ること」は難しい。
ひとつひとつの事象(点)に気が行ってしまうと、それぞれにつながり(線)が見えなくなる。で、ひとつひとつの事象をつなげることができたら、少し視界が開けてくる。「おー、これとこれはこういう関係なのか・・・」ということだ。
ただ、線でつなぐだけでは、全体が見えるわけではない。
そこで面にまで持っていかなければならない。
面にもっていく手法に、マインドマップとかあるけど、僕は、A3の紙を使って、とにかく事象を書き出してつなげてみることを行う。
その上で、エクセルなどを使い、データ化する。パワーポイントではなく、際限なくシートが広がっていくエクセルで作っていくとやりやすい。
これは、「前々職で”西尾まんだら”」と言われて重宝がられたものだ。
実物を見ていただかないとイメージわかないかもしれないが(人事の学校に来ていただけるとお見せできます・・)、自分の頭の中が「うにうに」となっているときに、とても役に立つ。
よく人事の仕事をしていると、「いったい何が問題なんだっけ・・・」ということがある。いや、問題はそこかしこにたくさんあるのはわかっているけど、いったいどこから手をつけたらいいんだっけ?という時がある。いやいやそういう時だらけだとも言える。
特に、そういった中で「どこを目指すんだっけ」ということが見えなくなると、人事的には危険で、施策に走り全体のバランスを崩すことになりかねない。
というわけで、
というわけで、「まんだら」でも「マインドマップ」でもいいんだけど、頭の中を面に落とす作業はぜひしていただきたいと思う。(これがさらに「立体」になるとかえってわからなくなっちゃうけど)
とにかく人事はつながっているから。
僕は、今の自分を再度面で俯瞰するために、ひなびた温泉にでも籠ろうかと思っているけど・・・(時間が取れないなあ)