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Column

人事制度の設計と運用

2009.10.27

人事制度の設計や改定の仕事を多くさせていただいているが、いつも言うけど、人事制度は設計より運用が100倍たいへんである。

人事評価などは、頭で考えたようにはならない。ロジックだけでは成り立たない。最近怒りさえ感じるけど、頭で考えただけではないかというものにもお目にかかる。作った人は運用をしたことがあるのだろうか。

運用をイメージしないと、制度は回らない。手間がかかるだけだ。

昨今の家電製品や携帯電話などは、機能満載で、その能力を100%使い切ることは稀である。機能を満載しすぎると、費用が高くなったり、動作が重くなったり、素人ではもうどうしようもないようなものにもなる。

ゲームなんかがその例だ。

今のゲームは機能が高度化しすぎて、素人の僕などはついていけないものが多い。操作の仕方を身につけるだけでおじさんにはとてもたいへんで、よほどモチベーションがない限り、がんばってやる気にもならない。「めんどくさいなあ、もういいや・・」ってなる。

人事制度の運用もそれと同じだ。

運用力は知識やスキルではなく、実感値を伴う経験の積み重ねだ。だから運用の経験者は運用をイメージしてアドバイスをしなければならない。こればっかりはロジックでは回らないんだ。精緻に作りすぎると、マニア向けのゲームになってしまう。

人事制度も最初は、Wii Fitとか、そういうわかりやすいものにして、まずは運用してから展開する、という考え方で作っていきたいものだと思う。

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