Column
コラム
人事評価の標語
2009.10.14
人事評価において、S・A・B・C・Dなどと評価をつけるこのSとかAとかのことを標語と言う。
5?1とか、100点満点とか、点数制で行っているところもあるけれど、僕は実際の人事評価においては標語制をお勧めしている。(点数制の問題点については別途ここで書きます。)
で、この標語なんだけど、標準評価、あるいは目標達成時の評価を「A」とすることをお勧めしている。上回った時にはSという標語を使う。
SABCDで標準BとかABCDEで標準Cとか、どれでもよさそうなもんだと思われるかもしれないが、標準をAと置くことにより評価のインフレを抑えることができる。
イメージ的に、「君はBだ」と言われると、なんか足りない気がする。これは評価する側も評価される側もだ。
BとかCとかは、優良可で言えば、良とか可のイメージがあって、優ではない。
だから評価者は心理的にBではなくA以上をつけたくなる。だからインフレする。
目標を100%達成したら会社であれば優だと思う。A評価をあげたい。よくやった!だ。心理的にBではない!。
一方で、100%超をSとすると、今度は、「ほんとにSってほどのものかなあ」という抑制的心理が働く。Sだったら評価調整会議で何がSなのか説明しなくてはいけない。
ということで、標準評価・目標達成をAとして、それを超えていたら、SとかSSとかSSSとかの標語にしていくことをお勧めしている。こういう心理って、とっても重要だと思う。
僕ですか?「可山優三」でした。古い?