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Column

正社員が最終目標?

2009.8.4

テレビを見ていたら、「正社員が最終目標です」という人のインタビューがあった。不況で仕事がなかなか見つからず、そして安定しない。ワーキングプアという社会問題もある。だからマズローの欲求説からすれば、「生存の欲求」と「安全の欲求」をまず満たさなければならない状況にあれば、「安定的に収入を得られること」が大切だと思われるのも当然だろう。

でも、「安定的に収入が得られる」ということと「正社員になる」ということは、根本的に違うと思う。そしてほんとに「安定的に収入が得られる」というのはどういうことなんだろうか。
いつも言うけど、収入を得られる、ということは社会や他者に対して「何かを提供する」から実現できるものだ。だから「正社員になることが最終目標」ではなくて、「正社員になって○○を会社と社会に対して提供したい」ということが目標になるのではないか。そして正社員とは、「安定的に収入が得られる」ための手段かもしれないけど、「安定的に社会に対して何かしらを提供している」ということの一つの方法論にすぎないと思う。
だから、「正規雇用促進」という言葉もいいんだけど、「安定的に社会に貢献できる人材育成の促進」というふうに考えたら、物事の捉え方は変わってくるんじゃないかと思う。

「退職金制度がある会社を希望」しているという転職希望者の方のお話を聞いたけど、やっぱりここでも会社を選ぶ基準が「何を得られるか」になってしまっていると思う。その人その人ができる、あるいはしたい社会への貢献ができる仕事を希望していただきたいのであって、「退職金制度」や「安定的な収入」は結果にすぎない。目的と手段と結果が逆さになっている気がする。

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