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Column

親学

2009.6.22

週末に、HRIインスティティートさんの、「ビジョンハウス倶楽部」に参加させていただいた。テーマは「親学から見た日本の教育の現状と課題」。

高橋史朗氏の基調講演では、子供に対する教育のためには親を教育しなければならない、というお話などで、モンスターペアレントのお話など楽しく(楽しくちゃいけないだろうけど)聞かせていただいた。
ワークショップもあり、日本の教育について語り合う場もいただいたが、思うにつまるところ、「働く親の姿を見ていない子供」というのも大きな問題なのではないかと僕は思っている。逆にいえば「子供に働く姿を見せていない親」ということである。

僕の父は木材の卸をしていて独立もしたが、しょっちゅう木材の配達に連れて行ってもらった。そういうところで聞く大人同士の会話や父の仕事上の関係者の方から聞く大人の話などは、子供の僕としては新鮮でかつ荘厳でかつちょっとうっとおしかったのを覚えている。でも働いている父や周囲の大人の姿は、趣味をしている時や遊んでいる時よりも数段かっこよかったと思う。

「働くってどういうこと?」というのはこのコラムのテーマの一つだが、親にビジョンや目標があって、それを子供にも語るなり伝えるなりしながら、働く姿を見せる、というのがもっともやりやすく、効果のある教育ではないか、と思った。合わせて大人同士の会話も聞かせた方がいいだろう。
ワークライフバランスというよりは、ワークワークバランスでもいいから、子供を職場に連れてくるとか、そういう取り組みを企業もしたらいいのではないか、というのがワークショップでの結論のひとつになった。

今の親の世代は、その親の世代の働いている姿をどれほど見たのだろうか。そのへんから日本っておかしくなってきたのかな。
そういう僕自身も、反省しきり・・・。

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