今年もいろいろありました。
良いこともたくさんあり、軽い怪我などもありました。
まあ、厄年ですから。

昨年度から、クリスマス＆年賀状を廃止させていただきましたので、
ご挨拶は、ここでさせていただきます。

私事ですが（ここでは私事しかほぼ書きませんが）
昨年の年末に、転んでろっ骨を痛め（たぶんヒビが入っていたような気がする）、
五十肩だか六十肩だかで、肩があがりにくくなり、
5月にはゴルフカートで不用意に足が出ていて、右足首捻挫（これは結構長引いた）、
10月頃に恐らく生まれて初めての腰痛
（鍼いったり、柔道整復師さんにお世話になったり、加圧のトレーナーさんにストレッチしてもらったり、
これは総動員で対応しました）、
今月に入り、風邪をひき（でもコロナでもインフルでもなかった）・・・・

まあ、厄年なりの1年ですかね。こんなもんで済んでよかったとも言えますかね。

リアルセミナーは、2月に「徹底的に給与の話をしよう」というセミナーを、
11月に「人事評価の基本　出版記念セミナー　管理職復権」を行い、
多くの方に来ていただきました。ありがとうございました。

書籍は、7月に「ゼロから学べる人事の本」を、
10月に「人事評価の基本」を刊行できました。
ご尽力いただいた皆様、ありがとうございました。

「人事の学校」、「評価の学校」についてはまあ順調に受講いただいています。
こちらもありがとうございます。
ただ、評価の学校については、管理職向けなんですけど、
そこの訴求が弱かったかな、とは思います。

そして7月に還暦を迎えました。
お祝いいただいた皆様、ありがとうございました。
まあ、もう少し働きますので、よろしくお願いします。

2月に、はじめて「宮古島」に行きました。三泊四日。
ゴルフに行ったんですが、大寒波が来ている時で、
さすがの宮古島も雨だったり風だったりで寒かった。
でもいいですね、宮古島。また行きたいと思います。

出張で瀬戸大橋も渡りました。

そして10月の京丹後市もすばらしかったです。

軽井沢、箱根も楽しかったですね。

ここまで読んでくれる方も少なかろうから、
ちょっと人事の話をしましょうか。

もう人事畑を40年近く（採用関係の営業職だったころを含めて）
歩んでいますが、
振り返ってみると、
「あんまり変わってないな」と思います。

それは良い意味でも悪い意味でもある訳ですが、
年功序列や終身雇用の考え方というものは、
よくよく考えれば、ほぼ「もう無理」と言えるものだと思いますが、
実質、まだまだかなり残っていて、
それは経営の考え方も、働く社員の方々も、
なんやかんや言って、ベースには、その考え方が根強くあると思います。
これは、戦後の（いや、江戸時代の幕藩体制時代もそれに近いかもしれないのでその時代からかも）、
営々と築かれてきて、そしてそれで成功してきたという経験値が、
私たちの骨の髄までしみ込んでいるような気がしてなりません。

そのベースは変わらないまま、方法論として、
人的資本経営だの、タレントマネジメントだの、成果主義だの
ジョブ型（やっぱりあんまり聞かなくなりましたね、最近）だの、
いろいろやってみたって、結局元のところに考え方が戻ってしまう。

やり方の変革は試みても、考え方の変革が追い付いていないから、
「とは言ってもさあ・・・」というところに戻る力が働いているのではないでしょうか。

新しいものを求めても、根っこの考え方が変わらなければ、
結局は変わらないものです。
そしてその歪みは大きくなっていっています。

私たちのクライアントさんは、その変革のスピードは会社によって違いますが、
人事ポリシーから改めて考えていただいているので、
その根っこのところの変化はできている企業が多いと思います。
ただ、必ず「揺り戻し」はある訳で、そことどう戦うのか、
あるいは折り合いをつけるのか、ということになるのかなと感じます。

どうすれば・・・ということについては、
やはり「やり方よりも考え方」というところが、
人事には大切かな、と思います。
そこに向き合うことだと思いますね。

さて、もう一つ。
「人事評価の基本」は管理職向けの本で（あんまり理解いただいてないけど）、
育成も評価も、「要は管理職次第」というところに行きついていて、
そして「管理職罰ゲーム論」なんていう「バカげた現象」をどうにかしないと、
若い人はキャリアプランが見えずに希望を失うし、
会社の業績も、人の育成もうまくいかない訳です。

その原因は「プレイングマネージャー」であると考えます。
もちろん今どき「管理だけしている管理職」なんていないと思いますが、
あまりにも「プレイング比率」が高すぎると、チームマネジメントも育成も
手が回らなくなり、そして「大変そうで報われない仕事」と思われてしまう。

「管理職をかっこよく」ということで先月のセミナーをしましたが、
「管理職を仕事のごみ箱にしてはならない」と思っています。

管理職の仕事を明確にし、「ここからここまで」「それはやらなくていい」
ということを経営と人事でしっかり線引きしていかないと、
誰もやりたくない仕事になってしまいますよ、と思います。

長くなったので、このぐらいにしますが、
今年もお世話になりました。

ありがとうございました。

2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

あ、ゴルフは下手になっていて、嫌になってきました。
ちょっとどうにかしないと。

西尾　太