コラム
9冊目 「超ジョブ型人事革命」
既にアマゾンや大きな書店さんでは販売されていますが、
3月15日発行で、新刊「超ジョブ型人事革命」が刊行されます。
1月に「年収基準」を刊行させていただき、間髪入れず、自身9冊目になりました。
この本は、最初は「第4次人事革命」というタイトルにしようとしていたんですが、時勢柄、「超ジョブ型人事革命」になりました。
そもそも「ジョブ型」については、さんざんネガティブコメントをしてきた僕なんですが、なぜこのタイトルなんでしょう。
はい。だって「超ジョブ型」なんですもん。ジョブを型超えていくんですよ!
ジョブ型はゴールではありませんよ、という意味も含まれています。
これを書いていたのは、昨年の9月頃からで、コロナになって、テレワークが進んで、ジョブ型雇用などが叫ばれていて、そんな時節の中で、「今をどう考え、これからをどう考えていくべきか」について、悶々としていた時期でした。
思っていたのは、「あの時と同じ過ちを犯してはならない」ということでした。
あの時、とはバブル崩壊後の時期を言います。
メディアの論調などを見ても、僕には「あの時」と同じようにしか見えなかったのです。
つまるところ、「成果主義の失敗」「職務主義(ジョブ型)の失敗」「人事部不要論の興廃」など、あの時何があって、なぜ失敗したかを振り返ることなしに、これからを考えてはならない、という危機感です。
その失敗が、日本を、「世界の中で、社員が会社を最も信頼しない国」にしてしまったと言っても過言ではないでしょう。
そして、「あの時」と今は、似ていますが、DX、SDGs、働く人々のマインドなど、違っていることもあります。
それらを踏まえて、「これから考えていくべきこと」について、書きました。
https://www.fournotes.co.jp/jobtype/
(内容はこちら)
「年収基準」は広くビジネスパーソンに読んでいただきたいと思って作った本ですが、「超ジョブ型」はそれだけではなく、経営者の方々、人事の方々に読んでいただきたい。特に、人事担当者に向けた「エール」といった気持ちで書きました。
ここ数年の「人事」の踏ん張りが、会社も社会も大きく変えていくかもしれないと思っています。
そして「人事」の成功と失敗が、命運を分けていくとも考えています。
最初の本「人事の本音、就活の誤解(もうレアものですね)」が刊行されたのが、ちょうど10年前の震災の直前でした。
ちょうど10年の節目に、この本を出せたことを、とてもありがたく思っています。
日経BPさん、高木さんなど、これも多くの方々のおかげで刊行できました。
ありがとうございました。
・・これでしばらく本出ません。山に籠りたい心境ですが、
がんばりましょう・・・。
西尾 太