コラム
もうちょっと貰ってもいいかなあ・・・。
3月ですねー。早いですねー。
学校が一斉休校になってから1年です。
この日常にも、マスクにも慣れてきて、
飲み会が全く無いのも慣れてきて、
なんだか以前どうだったのか、忘れちゃってきたようにも思います。
さて、表題ですが、
「年収基準」の出版記念講演に来て下さった(オンラインだったのが悲しい)皆様にはお伝えしたんですが、収入と仕事について、どういう状態が一番幸せだったんだろうと振り返ってみると、
最悪なのは、「自分はもらい過ぎている」という実感がある時でした。
「辞めたら年収がきっと下がる」「だから仕事つらいけど辞められない」という
モードが一番辛かった。
反面、もっとも心地よかったのが、
今の自身の働きだったら、「もうちょっと貰ってもいいんじゃないかなあ」と思えていた時で、結構ノッてたように思います。
これは「お金」の問題もそうなんだけど、
「評価」という面でも同様で、
自分で自分を評価した「自己評価」より、
上司の評価や最終の評価が、
自己評価より「ちょこっと」良かった時が、心地よかったなあ。
よく評価会議を悩ませる「自己評価がやたらと高い問題」については、
本人がもし本気でそう思っていて、上司や周囲がそうは思っていないとしたら、
これは不幸なことですね。痛いです。
また、自身が思っている以上に、上司評価がすごく良いというのも考え物で、
「そんなはずはないのに・・・」と本人が思っている時は辛いんじゃないでしょうか。
自己評価と他者評価がほぼイコールの時、あるいは他者評価がちょこっと高いのが、「よい状態」なのではないかと思う訳です。
いずれにせよ、評価についても年収についても、自身のそれが、
まあ適切だな、もうちょっと良くてもいいんじゃないかな、ぐらいが丁度よくて、
だからこそ、自身のことを客観的に見ることができている、評価できていることが大切だと思うのです。
「年収基準」はそのタイトルから、どのカテゴリーに分類される本なのかが、わかりづらいみたいですけど、基本的には、この本に書いた指標に基づいて、「自身を客観的に見て、課題を明確にしましょう」というものであって、
自分の市場価値と得ている年収が近ければ、それはこの時代、大きな安心材料にもなると思うんですよね。
もちろん「年収基準」内の指標に違和感があるかもしれません。
もしそうだとしたら、自身でセルフチェックしたものを、周囲の人と確認いただくといいかもしれません。もちろん業界や会社、地域によって水準は異なりますから。
社内価値よりも市場価値の時代が間違いなくやってきます。
自身を客観的に見てみる、ということを試していただければと願っています。
僕ですか?自身を客観的に見られているかと言われれば、
「昔に比べたらそれなりに」だとは思いますが、
「できてます」と言い切れないのが、難しいところですけどね。
西尾 太