コラム
人事ポリシー(3)
昨日は、宮城県の大崎市で評価に関する講演をさせていただきました。
貴重な機会を下さいました皆様、ありがとうございました。お礼申し上げます。
さて、いよいよ12月20日は、
「働き方が変わる、会社が変わる、人事ポリシー」の発売日です。
前作「評価基準」からほぼ2年。
「評価基準」では評価は人材育成のためにある、
成長とは「影響力」を高めていくことである、といったこを伝えました。
当社のB-CAV45というコンピテンシーモデルを紹介し(紹介しすぎ?)、
おかげさまで、11刷38000部になりました。
今回の「人事ポリシー」は、評価だけでなく、人事全体に視点を当てています。
人事は、採用・配置・キャリアステップ・評価・給与・労務・教育など多岐にわたる機能で構成されています。
「いい採用」してもその先のキャリアステップが見えていなければ人は辞めてしまいます。
「評価」が適切に給与に反映されていなければ、不安や不満が増えます。
そもそも「どういう人を評価し」「何に対して給与を支払うのか」ということが明確でなければ、
施策は一貫性と継続性に欠けます。
つまるところ、社員から会社への信頼がなくなり、離反していきます。
そうならないために、「人に対する考え方」をしっかり明確にしておきましょう、
というのがこの本の趣旨です。
経営者の皆様や人事の皆様に読んでいただきたいのはもちろんのこと、
働いているビジネスパーソンの皆さんも、「自分の会社の人事ポリシーってどうなんだろう」と考えていただく機会にしていただきたいですし、
転職や就職を考えている皆さんも、「入社しようという会社は、社員をどのように考えているんだろう」という会社を見る視点として知っておいていただきたいとも思っています。
「人事ポリシー」は、僕たちがプロジェクトに入るときに、必ず経営者の皆様に伺っています。ほんとに会社ごとにとても違います。面白いです。
「何が正しい」ではないのです。「会社の個性」なんです。だからどの会社も魅力的です。
その人事ポリシーに合った施策を提案し、構築し、運用していただきたいと考えています。
なんだか世の中、「いい悪い」で区別しすぎだと思いますね。タバコとか働く時間とか。
いい悪いではなく、「どのようなスタイルなのか」が大事だと思うんですけどね。
西尾 太