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Column

働くための武器

2017.6.30

夏至が過ぎてしまった・・・。2017年も半分終わる。

最近メディアに取り上げていただくことが時々あったのでお伝えしておくと、
「ビッグトュモロー」「月刊食堂」では、なんと全身写真つき(やめてって言ったのに)で記事にしていただいているんで、よろしければご覧ください。

さて先日、僕の2017年前半の二大試練のひとつが今週無事に終了した。

それは、「英語で18分間仕事のことをスピーチする」というもので、どうなっちゃうかわからなかったからあんまり周囲の人にも言わなかったんだけど、あるご縁があり、
・日本語で僕のキャリアや今やっていることを文章で書き
・それを英訳していただき、さらにネイティブが直し、
・それを音声に吹き込んでもらい、
・それを僕が覚えて、TEDよろしくスピーチする
というもので、英語に関して数十年間「負け続けた」僕にとっては、ものすごい試練だったわけで、「なんでやるって言っちゃったんだろう・・」という後悔することしきりだった。

英語に関しては「負け続けた」と言ったが、ほんとうにそうで、昔から英語は話せるようになりたかったんだけど、なんせドメスチックに生きているもんで、海外旅行よりもロペ倶楽部っていうのが最近でもあるので使う機会がないから、いっときベルリッツとか昔でいれば「イングリッシュアドベンチャー」とかで話せるようになろうとしたんだけど、いつも途中で投げ出してきた。もう最近は「そのうち優れた翻訳機ができて、英語覚えなくてもよくなるさー」と開き直っていたんだよね。

でも、英語で、自分がやってる仕事について話せたら、それはそれでとても意義あることだと思い、つい「やります」と言ってしまった。

スピーチの内容は、僕のキャリアと人事制度の意義やコンピテンシーの効用みたいなことで、スムーズに話せても18分かかるものになる。でもやってみると、普段使っている人事関係の言葉を英語にすると、「へえ、そう言うんだ」っていう発見もいろいろあって興味深かった。よくある英会話での「空港での出来事」みたいなあんまり僕の日常に関係ないことをやってもつまらないんだけど、仕事に直結なんで、覚える気にもなった。

とくにこの1か月は、新幹線の中で文書を覚え、クルマの中でネイティブの先生が吹き込んでくれた音声を聞き、朝とか時間があえればまた文章を睨み(仕事中はしませんよ)、という日々を過ごし、27日の本番を迎える。
結果は、まあ時々詰まったけど、発音は日本語英語だっただろうけど、文章を最後まで全部スピーチすることができた。やればできるのよ。

「この忙しいのに、仕事に直接関係しないことを何一生懸命やってんだ?」というメンバーのちょっと冷たい視線に気づかないふりをしながら、まあ、いい経験でした。

さて、「働くための武器」だけど、前置き長くなっちゃったんで、次にするかなあ・・・。

5月6月は企業内の昇格面接のアセッサーをさせていただく機会がいつもあり、僕の役目は面接をして「コンピテンシーの発揮を確認できるか」という行動確認の質問をして、回答によってその発揮予見を判定するというもの。計画立案や進捗管理、人材育成などに関する質問をする。詳しくは別に書くことにするけど、いつも感じることがある。

コンピテンシーは「行動」なんだけど、その行動を発揮するためには、一定の能力が必要だ。で、面接で思うのは、「この人がんばっているし、経験値もあるんだけど、武器をもったらもっとすごいのにな」という人が多いということ。

その武器とは、前述の英語力もそうだし、プレゼンテーション力、コミュニケーション力、ロジカルシンキングや戦略フレーム、そして会計知識などだ。これらは、汎用的なスキルとして世の中で一定の体系化がなされている。それぞれの薄い本でもいいから読んでみて、ビジネスで使ってみると、もう「知っているのと知らないのとではぜんぜん違う」のである。

広く浅く、でもそういうものを、例えば考え方のフレームを知っているだけで、あなたのビジネス遂行能力は高まる。経験と汎用的な知識とスキル、そしてコンピテンシー、鬼に金棒だね。

今日はこのぐらいにしよう。

そうそう2017年前半のもう一つの試練?それは内視鏡検査。あまりにつらかったからもうこれ以上言わない。
まあこれにしても英語にしても、自分で「やります」って言っちゃったことなんだよね。誰にやれと言われたわけでもないんだけどね。

西尾 太

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