人事ポリシー策定コンサルティング
人事ポリシーありますか?
人事ポリシーとは、シンプルに言えば会社の社員に対する考え方をまとめたものです。
人事は、これに従って制度設計や採用、評価を行うのです。
つまり、人事制度設計や採用、評価を行うたびに「あれ?これはどうなんだっけ?」と思うことが多ければ、人事ポリシーは存在しないと言っても過言ではないでしょう。
今すぐにでも、人事ポリシーを策定することをおすすめいたします。
人事ポリシーとは?
会社が小さいうち(社員数10人くらいまでの企業)は、社長が人事を兼務している時期。
採用も評価も、社長が全て見ているから、社員に対する考え方がずれることは少ないと思います。
しかし、会社が大きくなってきて、人事担当者が生まれてくると様子が変わります。
経営陣の社員に対する考え方が採用や評価にうまく反映されなくなっていくのです。
評価者や採用担当の「認識のズレ」で、評価すべきでない人が評価されたり、必要でない人材が採用されたり。
評価制度通りに評価していても、なぜか経営陣としては評価したい注目の人材の評価がいまいち高くなかったり。
これらの「経営陣の社員に対する考え方の認識のズレ」を起こさない。
経営者の社員に対する考え方を、人事担当者をはじめ社員にしっかり浸透させる。
すべての人事施策における憲法のようなもの。
それが「人事ポリシー」です。
人事制度・評価採用基準の一貫性をもたせ、組織の方向性を統一する
人事のご相談に伺うと、よく「他社で使っているフォーマットみたいなものはないですか?」と聞かれます。
ですが、すべての企業で、経営陣は別人です。当然、社員に対する考え方も十人十色です。
例えば、次のような項目について考えてみてください。
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・
社員に長く働いて欲しいのか or 適度な入れ替わりを求めるのか -
・
チームプレーを重視するのか or 個人プレーを重視するのか
これらは、経営者ごとに考え方が異なるものだと思います。
当然、正解があるものではなく、会社の価値観や戦略を反映したものですから、他社を参考にしたり、外部のありものを持ってくることはできませんしやるべきではありません。
そして、これらの「or」クエスチョンは、思いつく限りでも約100ほどの分岐があります。
パターンにすると、2の100乗。もはや無限とも言える組み合わせがあるわけです。
つまり、貴社には貴社の、独自に構築された「人事ポリシー」を作る必要があります。
「or」クエスチョンで、徹底的に経営者の考え方を抽出していく
フォー・ノーツでは過去に400社を超える企業の人事ポリシー・人事制度を策定&導入してきました。
その過程で作られた質問リストを使い、経営者と人事担当者が一緒にいる場で質問を繰り返し、経営陣の社員に対する考え方を深く理解していきます。
そして、その方針を言葉として残す作業をお手伝いいたします。
こうして作られる「会社の社員に対する考え方」が人事ポリシーなのです。
なお、人事ポリシーは決して耳障りの良いキャッチコピーではなく、誰が読んでも同じように捉えることができる、条項としての形態をなします。
経営者の頭の中にある抽象的な考えをまとめ、それを制度・施策に注入することで会社としての取り組みに一貫性を出すのです。
そして、人事ポリシーに合わせて、人事制度を構築し、評価・採用を行う事で、社員が納得感のある処遇を受けていると感じるようになります。
逆に、下記の事例をご覧いただければわかると思いますが、人事ポリシーがなければ、下記のように会社から発信されるメッセージと実際にやっている制度・施策群がちぐはぐになります。
会社の考え | 実際に行っていること |
---|---|
社員の成果に報いたい | 生活保障型の手当がたくさんついている |
チームワークを大事にしてほしい | 個人の成果のみを評価している |
若手にどんどん活躍してほしい | 年功制の評価を行っている |
いかがでしょうか?これでは、社員はどこを向いて仕事に取り組めば良いかわかりません。
人事ポリシーの抽出を通じて、「会社は言っていることとやっていることが違う」という社員が感じる「わだかまり」を洗い出し、対策することにもつながるのです。
もっと人事ポリシーのことについて知りたければ、
こちらの書籍をご購入いただき、ご一読ください
人事ポリシー策定プロジェクト 実施の流れ
人事ポリシーの策定プロジェクトは3つのステップで実施いたします。
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Step 1.経営陣を交えたディスカッション(2.5h×2回)
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Step 2.弊社独自のフレームワークを活用し人事ポリシーを抽出
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Step 3.完成した人事ポリシーを納品
※人事ポリシーの抽出&策定後、希望されるお客様には「人事課題の抽出」や「人事施策実施ロードマップの策定」などのサービスも別途ご提供しております。