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Column

100:0じゃないよね

2021.9.27

秋になりましたねえ。秋分の日も過ぎてしまい、日もどんどん短くなっていきます。僕にとってはもっとも寂しい季節です。まあ元気ですけどね。

さて、タイトルの「100:0じゃないよね」ですが、これ、働き方に関することです。「超ジョブ型人事革命」を出して以来、ちょこちょこお声がけをいただくのですが、副業、週休3日、ワーケーション、業務委託など、働き方が多様化していく流れは確かなものだと感じています。
1社で一生働く、という概念は、どんどん薄れていきます。
45歳定年制、という話がちょっと前に炎上(?)していましたけど、その是非は置いておいて、働く人からすれば、「45歳一区切り」ぐらいの考えもありなのではないかと思ってはいます。

同じ会社で30年も40年も(70歳定年になったら、22歳から70歳まで48年です)働くことを漠然とイメージするより、35歳、40歳、45歳で区切りをつける、というひとつのゴール設定をするのもありだと思う訳です。

僕の最初の転職は、堪え性のない25歳です。その時考えていたのは、「次の会社に30歳までいて、そこでその先どのような会社や仕事をしていくのか、それまでに決めよう」ということでした。まあ多少時期はずれましたが、「人事」でやっていこうというのを大まかに決めました。

次は40歳までに「人事部長」を経験しよう、という区切りでした。

独立は当時考えていたわけではなく、40過ぎて、やりたいことをやっていくにはどういう方法がいいかな、ということでその答えが独立だっただけで、独立ありきではなかったのですが、区切りとして後厄が明けた42歳で会社を作りました。

ということで、人それぞれでいいので、「キャリアの区切り」をイメージしておいた方がいいように思います。

で、100:0じゃないよね、というのは、1社で働くことを100とすると、例えば週4日その会社で働いて、週1日、業務委託で別のプロジェクトに関わるというのは80:20ですね。この20で次のキャリアの幅を考えていくのは、働く期間が長くなっているだけに、「あり」だと思うんですよね。

それから、「ワーケーション」などを考えると、副業をしなくても、週5日所定労働時間働くのを100とした時に、働く場所を変えて、2週間ぐらい、30%とか50%のアウトプットで働くことも「可」とするのもありなのではないか、とも思います。

休める人は、お正月、GW、お盆に9連休ぐらいできると思いますし、できない人もいるかもしれませんが、それはしっかりと取っていただき、あと年間2週間とか3週間とか、「アウトプット30%週間」を認めるとかね。

1か月いなくなると困るけど、連絡がつく、定例会議には出る(リモートで)、ということでつながっておいていただく、という働き方も大いにこれから「あり」だと思うんですよね。

もう100:0じゃないですよ。そう思いませんか?

80:20として、その20を、「新たな学びの時間にする」「地域との交流をする」「思いっきり趣味を極める」などがあってもいいんじゃないですかね。

その方が人生楽しめると思うんですよね。

それを考えるのは、企画するのは「人事」ですよ。

「うちの会社じゃ無理!」っていうのが聞こえてきそうですが、できない理由はいくらでもありますが、そういう働き方を進めていくと、優秀な人材と関わっていけるんじゃないでしょうか。「いい人が採れない」と嘆くのではなく、「どうしたら採れるのか」を考えるのが人事ですよ。雇用契約じゃなくてもいい、副業やってもいい、どこで働いてもいい、年間150日働いてくれればいい・・・・、などいろいろ考えられませんかね。

バブルの頃、「9ヶ月社員」という募集をしていた会社があることを僕は覚えています。その後バブルはじけちゃって、その企画が話題になることはなかったですが、今また、考えてもいいんじゃないでしょうか。

ということを緊急事態が明けそうな今日この頃、考えています。

11月に「多様な働き方」「ワーケーション」「週4社員」などのセミナーをやります。また詳細はお知らせします。

西尾 太

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