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Column

悩むこと 迷うこと 

2018.9.7

僕は朝ドラ好きです。今の「半分青い」はネット上ではいろいろ言われているみたいですけど、朝、楽しい気持ちで15分ドラマを見て、少しでも面白いと思ったり、疑問をもったりすれば僕にとってはそれでいいんです。

ドラマの中で、正人くんというキャラクターが、こういうことを言っていました。
「焦らないで、 迷ってる時間を楽しんで。 思ってるほど人生短くない。迷うことは人生の醍醐味だ」。

時々こういうセリフがあるのよ。よくないですか?

ここのところキャリアやライフについてのお悩みの相談をいただくことが多く、また、悩んだり迷ったりしているであろう(あるいは「もっと悩んで迷ってほしいんだけど」という人もいますが)という方々とコミュニケーションをします。
思えば僕も人生のほとんど、また社会人になってからは特に、ほぼ30年間悩み、迷っています。今もです。眠れない夜も(いや、朝早く目が覚めてしまう日も・・・これは齢をとったからか?、そういえば眠れない夜は減ったかな、お酒の力で・・・)あり、「人生の醍醐味」まではいっていないかもしれないけど、悩んで迷って、そして決めて行動して、今に至っています。

そうそう、今思いつきましたけど、
悩む・・・答えが見えず、これから答えに至る選択肢をつくりだす段階。いわゆる「どうしよう~」という段階。
迷う・・・案出された選択肢のどれにしようか、どれを選んだらどうなって、他を選んだらどうなるだろうと想像すること。
と定義させていただきます。

ということは、悩んでから、迷う段階になれば、解決が見えてきているということですかね。
悩んでいるだけでは先に進めません、迷う段階に至るまで、まずは「もがきましょう」。

人生の局面はいろいろあって、その時の決断が、正しかったと思うことと、他に選択肢があったなあと思うことが多々ありますが、今ここにいます。まずまずですかね。
でもこの先どうなるかわからないし、何が起こるかもわからない。

人生の局面ということで言えば、転職するとか起業するとか、そういうものとは限らず、「考え方を変える」「物事の見方を変える」ことをした瞬間も大きな局面と言えます。
考え方や見方を変えると、景色が変わり、自分の行動が変わり、ステージが変わる大きなきかっけになりますから。
(そういえば、僕は、「仕事をすることが損だ」と思っていた時期があり、それを「仕事をすることは得だ」と考え方を変えることができてから、景色、変わりましたね。)

(ちょっと逸れますが、起こってもいないことを「起こったらどうしよう」と悩んで止まってしまうのはよくなくて、起こるか起こらないかわからないことについては備えをしておいて、そこではもう悩まないことが大事だと思います。悩んだり迷ったりすることは、「自分の力が及ぶ範囲、それによって自分が変化を起こせる範囲であるべきだと思います。)

十分に悩んで、迷って、そしてチャンスとリスクを十分に考えて、決めましょう。
最悪こうなるだけじゃん、というところまで想定しておけば、どうにかなるものです。

リスクを考えるときには、よくよく学んでいただきたいと思います。
いまのままでいることの方が、長い目で見れば、とても大きなリスクかもしれません。
キャリアという部分では、これはほんとうです。どういう業界に身を置いているかでそのスピードは異なりますが、世の中は変化しています。それなのに今のままで良いわけがないんです。もしそれで良いということになれば、それは「よっぱど運がよかった」ということでしょう。つまり「今のままでいい」という考え方は、キャリア上では「バクチ」なんです。

転職の成功率は40%だと、僕はよく申し上げていますが、はい、失敗するんです。それでいいんです。その時の失敗も、長い目で見えれば、「いい勉強をした」ということになりますから。

ぜひ悩み、迷ってください。その量が、人生の豊かさを作っていくような気がします。
そして、ぜひ早く「迷う」という段階に至ってください。ここは思考の深さとそこへの取り組みによります。「迷う段階」に至ったら、適切に決断(他の選択肢を捨てる)して行動しましょう。

いつもこれを醍醐味と感じられるようになりたいものです。

西尾 太

 

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