Column
コラム
前田慶次郎
2009.9.25
前田慶次郎が好きだ。正確に言うと、隆慶一郎さんの「一夢庵風流記」で描かれている前田慶次郎が好きだ。
前回の「自由か死か」を戦国時代に身をもって為した人として書かれている。もちろん武芸・文芸など、当時を生きるための基礎的なことがしっかりできているからできることではあり、戦国時代ならそれがなければ、まさしく死ぬだけだっただろう。
加賀100万石となる前田家から離れ、組織に属さずに秀吉・家康という、今でいえば、自民党から民主党というかそれ以上の変化の時代に、自分の信じる道だけを進んだ。だけど、堅物ではなく柔軟だった。
ちょっと人間的実力は僕とはだいぶ違うけど、人の生き方として、「こういうのもあるんだよなあ」、「こうなれたらいいなあ」という理想だ。