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Column

面接の心得

2009.9.12

面接を受ける際のご相談をいただくことも多いから、ちょっと述べておこう。

まず、嘘は言わない。それはあたりまえだね。そのうえで、転職したことがある人なら、転職理由は前向きに言う。「やりたい仕事をやらせてくれなかったから退職した」ではなく、「やりたい仕事をどうしてもしたかったので、別の場を探そうと思った」と言う。この二つは同じようで、面接官の受け止め方は大きく違う。

いわゆる「他責」か「自責」かだが、会社や他人のせいにするようなコメントは避けるべきだ。あたりまえのようでそうでない人がとても多かった。「会社が」「社長が」「給料が」「入社前と入社後の条件が・・・」全部他者のせい。

違う。そういう会社を選んだ自分が悪い。社長の気持ちを汲めなかった自分が悪い。入社前に条件を確認しなかった自分が悪い。そういう反省があって、次に同じ失敗をしないために自分はどうするのか、を考えて面接時にはコメントしてほしい。

会社の志望動機というやつは、人事はあまり重視していないが(というか、応募者の多くが同じようなことを言うので退屈な項目)、会社が成長しているとか将来性があるとか、安定性があるとか、ということを志望動機にするのではなく、その会社が自分にとってどのように社会に貢献できる場になるのか、そこで何を提供するのか、ということを軸として話してほしい。

そのためには少なくとも数年後のキャリアを自分でイメージしていなければならないよ。会社に入ればなんとかなる、とか会社が仕事を用意してくれて、キャリアを見つけされてくれる、なんて思っていてはいけない。そういう場にするのも自分次第だから。

雇用形態とか給与とかはそれらが整理された後の話だ。もちろん確認はしなければならない。最後にそれを確認して、もし意に添わなければ、ニッコリ笑って後でお断りすればいい。

面接を受けるのは僕にとってもあまり心地よいものではないけど、普段より深い話を聞いてくれて、場合によってはアドバイスを(ただで)もらえる機会になるかもしれないから、率直に楽しむ気持ちで受けるのがいい。そういう気持ちでいる人には面接官は好感をもつことが多いだろう。

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