コラム
人事ポリシー(4)
「働き方が変わる、会社が変わる、人事ポリシー」が発売になりました。
ありがとうございます。
この本は、版元である方丈社の宮下社長 との出会いから生まれました。
宮下社長は、メンタルヘルス対策事業をされているウエルリンクの社長でもあり、
そちらの人事制度のお手伝いをさせていただくことになったことでご縁をいただきました。
方丈社で、息の長い本を作ろうというお話をいただいたとき、
ちょうど僕が考えていることがあって、それが「人事ポリシー」という本になりました。
8月から企画がはじまって、スピード出版となりました。
ご尽力いただいたみなさんに改めて感謝申し上げます。
「評価基準」のときも意識していたんですが、
「はやり、すたり」のないもの、「時代が多少変わっても、変わらないもの」を人事の領域で伝えていくことが僕のミッションのひとつだと思っています。
「人事の学校」も9年間、ほぼ同じ内容をお伝えしています。そして人事の学校の2コマ目が「人事ポリシー」の回です。ポリシーを考えるフレームをお示しして、受講者の皆さんに「自社はどういう考え方で人事をやっているんだろう」ということを改めて確認していただいています。
人事ポリシーは、社員がいる会社ならどの会社でも必要なものです。
これが「会社と社員の信頼」関係を築きます。
明文化されていなくても浸透している会社はあります。社長のすぐ近くで仕事をすることができる会社であり、また、理念がしっかりしていて、それが社員の共感を得ている会社です。
でも、多くが「なんとなくそうだよねえ」といって状態で、経営と人事担当者、人事と社員、経営と社員の間で、知らず知らずズレてしまっているかもしれません。
この本は、「最新のインパクト」みたいなものはないかもしれませんが、「いつもここに帰ってくる」存在として、お読みいただき、自社のポリシーを確認するツールにしていただいたら幸いです。
西尾 太