コラム
思い込みの強さ、頑固
今月は出張続きで、今回も敦賀、京都に伺ってきた。
敦賀は、地元でも「これだけ積もるのは年に何回かだけ」という大雪で、
「翌日京都に行けるのか?」と不安になったが、それでも
「この位の雪で、飲み会がキャンセルになることはない!」とさすがのコメントをいただき、
訪問先の皆様と遅くまでおいしいお酒を共にさせていただいた。
京都は敦賀から「サンダーバード」で1時間ちょっとだが、すっかり雪はない。
日本の地形と気候の特色を改めて再認識した次第だ。そして今見えるのは富士山。変化が激しい。
さて、その「変化」だが、人事制度構築のお仕事を中心にさせていただいて改めて思うのは、
「僕たちは企業の変化の瞬間に立ち会っている」という実感だ。
制度を導入することや改定することは、企業の変化に他ならない。
キャリアステップを明確にして、それに基づいた評価で気づきと成長を促し、
適切な給与を決定する、という方向性は、それまでとは「変化するぞ」という企業の意志表示だ。
これら人事制度をいわば「ハード」とすれば、その人事制度を運用し活用していく「社員」が「ソフト」だろう。
ハードが変化していく中で、ソフトも変化しなければならない。
ソフトはハードの変化、内容を理解してバージョンアップする必要がある。
さらに、キャリアステップが上がる、ということは「求められていることが変化する」ということであり、
それに対応したソフトウエアでなければ、ハードを動かすことはできない。
要するに変化をしなければいけないということ。
「環境に適応して変化したものだけが生き残る」というのはもうすっかり言いまわされた定説だが、
人事の世界でもまったく同様なのである。
「求められているものが変化している」中で変化を怠ると、とたんに「ローパフォーマー」になる。
この前までそれでよかったのに、いきなり「ありゃりゃ」ということになりかねないのだ。
これは社会に対しての企業も同様だ。そして企業内での社員も同様。
そういった中で、人の「思い込みの強さ、頑固さ」は危険だ。
これは当社の適性検査のパーソナリティ因子のひとつで、いわば信念の強さを言う。「へそ曲がり度」とも言う。
特に若いときのこれは「よろしくない結果」を招きかねない。
(ある程度ポジションや年齢以上なら、逆に大切なパーソナリティだけどね)
周囲が変化している中でのへそ曲がりは困る。困られることが多い。
大事なことは気づくこと。
周囲が何を求めているのか、をよく見極めること。気づけば変われる。
そのためにも、皆さんの会社の人事制度をよく理解してください。
漠然としててよくわからない?
そしたら当社にご連絡くださいませ。
今週はまた人事の学校の間で奈良に行き、来週は札幌・大阪。
気候の変化に僕は順応できるんだろうか・・・・生き残れるのか!?