コラム
やっぱりミスマッチ
ワールドカップ、がんばってほしいものだけどなあ。
さて、14日の「人事の学校」は「採用」がテーマだった。
「プロデューサーコース」では、「新卒採用15の振り返りと16への展望」をテーマとして、内定を持っている4年生にも参加してもらって人事担当の皆さんとディスカッションを行った。
多くの有力企業がまだ15採用を続けている。学生も内定先に満足はしていないというけど、「疲れちゃった」ということで就職活動を辞めてしまっている子もいる。うーん、ミスマッチ。
12月かそれ以前から活動して、もう半年以上、疲れちゃったのはわからないでもない。それでいいのか、とも思うが、本人がそれでいいならそれもしかたがない。
でもなあ、14日に集まってくださった方々はほんとに社員のことを考えて学ぼうとしてくださっている企業の人事担当者なわけで、縁もできたるんだから受けてみてもいいと思うだけどなあ。学生と人事の学校に来てくださる企業をどうにかもっと出会えるようにできないものか、と痛切に思う。
要するに「出会い」だ。学生に聞くと、企業選びは「大手」か「ベンチャー」か、そして抑え(!)に「中小企業」としてカテゴライズし(これを横軸としよう)、そこに「業種」という縦軸を加えてリクナビ、マイナビを見ていくんだそうだ。
またゲストとして来てくださった「アクセスヒューマネクスト」の中村氏によると、リーマン前後のリクナビ、マイナビ掲載社数は7,000?8,000件程度立ったものが、いまでは12,000?13,000社になっており、そうなるとあまりに社数が多く、学生側が絞りきれなくなってしまうのだそうだ。要するに「どこを選べばいいかわからない」ということだ。
結局選びきれないので、上記の「大手」「ベンチャー」+「業種」軸で見ていくことになるそうだが、「大手」とは「名前が知られている会社、親もわかる会社」ということだそうなので、一気に名前が知られている大手にエントリーが集中し、そして学生によっては落ちまくってしまい、疲れきってしまう、という流れになっていく(ベンチャーと中小企業の区分けもあいまいだ)。
どうしたもんだろうか。
出会いの場がないのか、なさ過ぎるのか、偏っているのか・・・。
そこから考えれば、当社のオカモトのように、ちょっとした縁を頼りにアプローチしてきて、入社してしまう、という(それまでにはいろいろな過程があるわけだけど)就職のあり方は、(いつもは誉めないけど)誉めてもいいのかもしれない。当社への就職が彼女にとっていいのか悪いのかわかりませんけどね。
答えが見えない状態は続く・・・。でも、出会いの接点を少しでも多く作っていきたいとは思う。