コラム
終身雇用?
ちょっと前の調査結果だけど目についたので書く。
今年の新入社員の約7割が終身雇用を望んでいるそうだ。
http://moneyzine.jp/article/detail/208389
そして4割が成果主義より年功序列を望んでいるとのこと。
当社でも細々と学生さんの就職活動支援を行っているので書くんだけど、
結論として、望むのはいいけど「それ、ないよ」。
こんだけ世の中が動いていて、こんだけ新しいサービスや価値が出ては、淘汰されているなかで、終身雇用も年功序列も、一部の例外を除いては環境的にあり得ない。
ないものを望んでいてもないものはないんだ。
最初に入社した会社に定年までいられるということはないことはない。でもそれは結果であって目的ではない。数年ごとのタームで、やるべきこと、やりたいことがそこにあって、それを繰り返して行ったら定年だった、というのはあるかもしれない。
でもそれは仕事でがんばった結果であり得ることだ。
現実としてこういう仕事をしていると、辞めてほしい人が辞めてくれない、という企業側の悲鳴も耳にする。辞めたら他に行けないから辞めない。
それもある種の生き方かもしれないけど、決して幸せではないと思う。
年功序列も、一部を除いて、ないよ。
年功序列っていうのは、簡単に言えば年々功績をあげた人が、序列されているということを言うのだろうけど、年々功績を上げてきた人は一定の影響力を持ち、成果の再現性があるときに処遇される。過去を見て未来を見る。だから、自動に年功序列になるわけではない。成果を上げなければ年功で処遇されない。
まだまだ、会社に入ったらそこの教育制度で育ててもらって、年功で給与が上がり、そして定年まで勤められるところがある、という認識が多いようだ。それ、ないよ。
「得るものよりも与えるもの」。自分は顧客に、社会に何を与えられるのか、そんな価値を提供するのか、そのためのツールとしての企業組織はどこか・・・。そういう発想で就職活動をしてほしいと思う。
僕はそんなこと考えないで就職して苦労したんだよ。ダメダメだったんだから。だから気づくのは早いほうがいいんだよ。
伊藤ちゃんに、「定年まで働く?」と聞いたら、「それまで会社があるかどうかわかんないじゃないですか」としごくまっとうな答えが返ってきた。それでいい。
Career Lampで考えてね。