コラム
1万時間
人生いろいろあるけど、「おったまげた!」ということはそうそうないと思うが、おったまげた!
さて、それはそうとして、小田先生に紹介いただいた本に、「非才」
という本がある。
また、これとは別に「天才! 成功すつ人々の法則」という本もあり、こちらは読んでいないが、
要するに、「成功を収めた人というのは、起業家でもスポーツ選手でも、その道に1万時間を費やして花が開いたというものだ。
ただ費やすだけではなく、自分で課題を見つけて「よりよくなるために、練習などをし続ける」ことが必要であるともされているが、
とにかく1万時間である。
僕がピアノで花が開かなかったのは、そこそこ練習したつもりではあるものの、とうてい1万時間には達しない中途半端さだったということだろう。
「人事という仕事」については、ちょっと計算してみたら、1日8時間で年間240日働いたとして、16年関わっているから、お、この計算では3万時間を超えているぞ!
まあぼーっとしている時間もたくさんあったはずだから、3万というのは行きすぎかもしれないが、それでも1万時間は超えているだろう。
まあこの道でなんとかご飯が食べられているのも、そういうことなのかもしれないと思った。
正確ではないが、やはり、なんとなくその道が見えたというか、全体感や個々の要素のつながりが見えた、あるいはだいたいの人事にまつわる経験をしたということを考えると、1万時間を超えたあたりから、そういうものが形作られたのかもしれないという気もしてきた。
そう、1万時間だ。
どの道においても、1万時間を超えると卓越する、と本には書いてある。
いろいろな職種を経験することも大切だが、ひとつのことに1万時間を費やすということも、キャリア形成には大切なのかもしれない。
そういった時間感覚をもちながら、人材育成や配置を考えていく、キャリアプランを形成する、という考え方もありではないかと思う。
ゴルフで相変わらず壁を超えられないのもそれだろう(ゴルフに1万時間も費やしたら人生を誤る。まずいまずい)。