コラム
師走・・・
体重が増えているぞ。まずいぞ。忘年会シーズン。いったんあきらめるか?
さて12月に14卒の就職活動が解禁(?)になり、人事はまた慌ただしくなる。
すでに説明会とかが実施されており、一部では選考がはじまっている。
こういったものの動きに、いつも違和感を覚える。なぜだろう。この違和感については、もっとじっくり考えてまたこういうところに書きたいと思うが、
そもそも終身雇用制が崩壊しているといわれて久しいこのご時世に、みんながお祭り騒ぎのように就職活動・採用活動をヨーイドンでスタートして、
優秀な学生を採ろうとやっきになっているのって、どういうことなんだろう。
ある種のお祭りとして盛り上がっているのならそれはそれでいいんだけど、「そもそも雇用契約って何?」「正社員って何?」「働くって何?」って考えている常日頃からすると、
やっぱりそこには違和感を感じてしまう。
やっぱり、最初に入った会社に一生いる前提なんだろうか。
それは雇用契約であり正社員であり、それは「安定」というものを意味するんだろうか。
採用する側は、その子を採用して、一生その会社に勤めてもらおうと思っているんだろうか。
それとも何年ぐらいいてもらうことを想定して採用しようとしているんだろうか。
65歳定年であれば22歳で就職して43年間。
いったい誰が、そんな先のことがわかるというんだろうか。
そして新卒を採用する意味って、いったいなんなんだろうか。
一部の大手企業ならばともかく、それ以外の会社にとって、終身雇用を想定した採用って、かなり難しいと思うんだけど。
だったら新卒じゃなくてもいいんじゃないだろうか・・・・。
ただ、ひとつ言えることは、前にも書いたけど、
新卒採用をするからには、数年でビジネスパーソンとして一人前にして、「どこの会社にでも行ける」あるいは「雇われなくても食っていける」という 状態に育てる覚悟が採用側に必要だと思う。
終身雇用ではない。先も読めない。でも未経験者を新卒として採用するという責任は、「育てる責任」だと思う。
3年から5年だろう。その間に一人前に近づけておかないと、その先はわからない。
成長のステップとしての人事制度が整っていない状態での新卒採用は、これも「育てる責任」を持てるとは言えないだろう。
学生の皆さんも、就職・内定はゴールではなく、その後何十年にもわたる社会人人生のスタートに過ぎない。
いったい何を実現したいのか、それを実現するためのツールとしてはどういう組織・環境・会社が適しているのか。
会社は社会に貢献するためのツールだ。そう思って活動してほしい。
それにしてもつくづく、この国は「横並び」が好きなんだと思う。
さて、明日・あさっては関西出張。とても慌ただしいスケジュールだけどがんばってきます。