コラム
起業と採用
ここをもっと頻繁に更新せよと、励ましと言うか、追い立てというか、というのをいただいている。ありがとうございます。でもなかなかね。忙しくってね。
そういえば、
「人事の学校」に続き、「フォー・ノーツ」と「B-CAV」が商標登録されました。謹んでご報告申し上げます。
さて・・・・。
最近、周囲に、起業した人、起業を検討している人が多く、ご相談などもいただく。とてもよいことだ。
雇用される、という以外の選択肢は豊富な方がいい。「会社に雇用されて骨を埋める」というのが唯一の生き方ではない。
ただ、起業する、独立する、ということは、荒波に一人で漕ぎだす、ということでもあり、どっちに漕いでも自由である代わりに、孤独であり危険だ。
自由とは孤独であり、死と隣り合わせでもある。ハイリスクハイリターンとも限らない。ハイリスクローリターンのままかもしれない。
でも一方で、サラリーマンは、ローリスクなのかというと、まったくそういう訳ではない。それはそれでハイリスクかもしれない。
「会社辞めないの?」・・・・「いや、安定が」「いや保証が」という話も聞くけど、1か月先が読めないか、1年先が読めないかの違いだけで、読めないのは同じだ。安定や保証があると思ってずるずるいくと、突然その時はやってくるかもしれないんだ。
ところで、起業する人が増えていくことはとてもいいことだとは思うけど、一方で、雇用する側はいったい何をしているのか、ということにもなる。
優秀な人を雇用できているのか。ちょっと年齢が高いとか、経験がないとか、時間的制約があるとか、そういうハード面だけで、採用候補から外してしまっている採用の現実もあるのではないか。
採用してもらえないから起業という選択しかないケースもあるのではないか。
35歳以上の未経験者は難しい、と一般的に言われているけど、今の日本の平均年齢が45歳を超え、年金の受給も68歳にしようなどと言っている時代に、35歳や40歳はいまや「若者」である。それを10年、20年以上前の感覚で、「40歳超えていたら採れないよね」という固定概念だけで採用しないという採用担当者は、「まさかいないよね。」
そういう例はたくさんあって、主婦というのはとても高いポテンシャルを持っている人たちの集団であるし、就職しなかった大卒の若い人にも光る人はたくさんいる。別に新卒じゃなくたっていいじゃん。可能性はあるよね。
どうも採用に携わる人たち(採用担当者とか人材紹介会社とか)のアタマも固くなっているのではないかと、自省も含めて思う訳で、年齢、履歴書上のスペック、書類上の経験値、転職回数などだけで判断していないか・・・・本質を見ていないのではないか、と思う。
紹介会社の通常の登録ルートで、さくっと「あなたにご紹介できる会社はありません」と言われてしまった人でも、個人的に紹介すれば、案件も多く出て内定も出てしまうこともよくあることだ。
それは、システムとして残念で、そういう人脈なりがない人は、かなり道を閉ざされてしまっているということにもなる。
長くなったのでやめますけど、やっぱり古くなった固定概念が、採用の世界ではまだまだ横行している、という危機感を持つ。
で、起業される方、お互い成功できるようにがんばりましょうね。