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Column

人事屋

2011.6.10

「人事屋」というのはどのような人を言うのだろう。
でも、いずれにしてもあまりいい意味では使われないのかな。

よくない意味で使われる「人事屋」というのは、例えば経営戦略とか、社長の想いとか、会社の勢いとか、そういったものと無縁な世界で「人事」を行っている人のことを言うのだろうか。あるいは、あの資格に代表されるような手続的なイメージ、法規の方に偏って「あれはダメ」「これはダメ」と融通の利かない人のことを指すのだろうか。給与テーブルなんか作ったりすると「人事オタク」とか言われちゃったりするけど、そういうイメージか?

いい意味で使われることはあるのだろうか。まあ、人事の専門家みたいな?いい意味か?これ・・・。

ここで言う。人事屋をなめてはいけない。ほんとの人事屋はそんな融通の利かないもんじゃない。

人事の学校とかではよく言ってるけど、人事は経営と法規の間にあるものだ。経営は会社独自のもので、法規はほぼ全国統一だ。

その間で、しっかりと仕組みを整え、運用し、結果を出す人が、人事プロだと思う。それを人事屋というのかわからないが、ほんとの人事屋というのはそういうものだ。

経営だけ見ていてはだめだ。経営からの要請を「はいわかりました」と聞いているだけではプロとは言えない。「はいわかりました」だけしか言えない人は、だいたい「経営からの要請をひとつも成し遂げずに」消えてしまう。法規だけ見ていてはだめだ。「無理です」と言ってしまう人事に先はない。さらに時勢に流されすぎてもだめだ。流行を追っかけて右往左往しても、結局「なんにもなんなかったね」ということになる。

要するにグレーだ。白でもなく黒でもない。濃いグレーと薄いグレーの間をしっかり取り持っているのが人事だ。それができる人は多くないが、でもしっかりできている人はすごいものだ。

そういうものを以前なら、経験者の上司から脈々と伝えられたものだが、今はなかなかそういう人事屋も減ってきていると言う。

MBAを持っていても人事はできないし、社労士の資格を持っていても人事はできない。その間にあるものがとても大切だ。人事の学校はそのへんを考えたいと思っている。

人事がしっかりしないと会社も社員も幸せになれない。何が必要で何が不要なのか、見極める、つながりをしっかり意識する、優先順位づけをしっかりできる。経営にアドバイスができる。で、2年ぐらいしたら、「お、実はいい仕事したじゃん」と評価してもらえることが大切だ。2年後に「結局なんだったの、あれは」ということがとても多い分野だから、そのぐらいの視点で仕事に取り組みたいものだ。

そういう人事屋、っていいと思うんだけどなあ。

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