コラム
評価調整は人材育成
そろそろ下期、前期評価調整が終わり給与改定作業に入っていらっしゃったりする人事ご担当の方も多いかと思う。
GWもあまり休めず、休めたとしても心安らかではないような方も多かったことでしょう。
お疲れ様です。
4月から、人事制度を導入いただいたクライアントの評価調整会議に参加させていただく機会も多かったのだけど、一言で言って「とってもよい!」感じだった。
評価調整会議は、評価者が集まって評価の甘辛の調整とか、評価の視点のすり合せなどを行うものだけど、被評価者の評価を「A」にするか「B」にするかということも大切だけど、なによりも、評価者(管理職)が集まって、できるだけひとりひとりの現状や今後について話し合うということがとても大事なことだ。
で、参加させていただいた会議については、皆様、ほんとにひとりひとりの現状の良い点、課題点、改善すべき点、、今後の育成の方向性などについて話し合ってくださっている。それがいい。自分の部下じゃないから関係ない、とかではなく、みんなで育成の方向を考えたり、中には、「外国人社員の日本におけるあり方」などの方針を話し合ったり、うん、ほんとによい。それによって、部下のことをまだまだ知らないなあ、と気づいてくださる方もいらっしゃると思う。
評価調整会議は、「人材育成会議」なのです。
(とはいえ、「声が大きい人の考えだけが通る」ようなことがないようにしなければならない。それは例えば僕たち外部の者の重要な役割です)
手間と時間はかかるけど、年に1回から2回は、ぜひ必ず行っていただきたい。人に関心を持つ、関心を持つべき視点を考える、など、ほんとうに貴重な機会になるから。
人事制度の設計よりも、こういった「運用」面がほんとうの価値を生むものだ。
とはいえ、そのたけの評価資料を整備する人事担当者は、たいへんなんですよ。それもわかってあげてください。