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Column

いない「人」を求めていないでしょうか

2011.4.23

人事部長を中途採用で求めているというお話をよく伺う。ただ、うまくいく可能性は高くない。

なぜでしょう。

・人事部長をするからには、人事全般の知見と経験がなければならない。いつも言っているけど、「採用やってました」だけではだめで、「配置」「制度企画・運用」「労務」「教育」「給与・厚生」の全部に対する知見・経験がなければ、人事を切り盛りできない。

・経営者と丁々発止のやりとりができなければならない。そこには、「いつでも辞めたるぜ!」という覚悟が必要だ。でなければ勝負できない。
・一方で、少なくとも3年は在籍していなければ「状況把握」「企画」「設計」「運用」まで一貫して行うことができない。
⇒そう、いつでも辞める覚悟とともに、3年は踏んばらなければ成果につながらないということ。
⇒だから、自分のキャリアを「有期」で考えなければならない。定年まで次の会社で働こう!という人ではとても勤まらない。

・決断の経験。部長であれば決断をしなければならない場面が多々ある。決断するとは他の選択肢を捨てること。失敗もある。その責任を負う覚悟も必要。ということは「辞める覚悟」につながる。

・さらにロイヤリティ。理念への共感。理念に共感していなければ、採用場面、退職面談場面などで、相手を熱く口説くことはできない。

⇒そう、ロイヤリティと勤続は必ずしも比例しない。

・広がる勇気。もし長くそこの会社に勤めるのならば、人事部長だけやっていてもだめだ。管理本部長、営業本部長を担う、つまりキャリアを広げる覚悟が必要だ。それがないなら、やはり辞めるという選択になる。

以上の矛盾をもちながら、すべてを満たす人を見いだせるだろうか。

僕はそれでもそういう人を何人も知っているが、多くはないだろう。そして、多くの人が、人事をコアキャリアとしつつも、広がっていらっしゃる。

どうすればいいのか。経験者を採用することにこだわらないで、活用を考えていただく方が、間違いがなくリスクも少ない。そして社内をよく知る人にテクノロジーを移植して、人事の基盤を作り、そして社内の人材が人事部長を勤められるようにしていくことが、結局近道ではないかと思う。

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