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Column

新卒採用って

2011.1.30

採用担当のみなさんは、新卒採用でお忙しい時期だ。
そして学生は内定率は96年以降の最低水準だそうだ。
大企業や有名企業に応募は集中し、中小企業には学生が集まらないというミスマッチも大きいと聞く。大手は多くの応募者に対応せねばならず、中小企業は学生の惹きつけに苦心する。とにかく人事も学生もたいへんである。

ところで、ちょっと冷静に考えてみたい。なんで新卒採用するんだっけ・・・。

採用担当のみなさん、ちょっと立ち止まって考えてみてください。・・・・・。

なぜ中途じゃだめなんですか?なぜ新規学卒者じゃなきゃだめなんですか?(既卒も可というのもあるけど)

明確に答えられますか?

新卒採用のメリットを考えてみると、

???? 一括で同時期に採用活動するから効率的だ。教育研修もまとめてできる。
???? 一定のポテンシャルをもっている人材をもっとも低い人件費で確保できる。
理由として固いものはこんなものではないか。
これに加えて、

???? 他社での就業経験がないから、素直。自社の色に染めることができる。
???? 忠誠心を醸成することができる。
???? 転職したことがないから、長く勤続してくれそうだ。
?  長期育成に適している。

このようなものではないだろうか。まだあるかもしれないけど、それほど中途採用との優位性はあまり見つからない。???についてはほんとうにそうかどうも怪しい。

僕自身が新卒採用をしていたとき、説明会などで学生に伝えていたことは、やっぱり主に?と?だ。

「企業という組織を通じて新たな価値を生んでくれるような人が欲しい。弛まぬ組織変革を行って、永続的に企業が成長するためのコア人材が欲しい。ただし、このようなコア人材は短期的には育たない。その会社を知り、市場・顧客を知り、社員を知り、経営を知り、多岐にわたる事業分野を知り、経験を積み、そして社内的に影響力を持たなければ組織は変えられない。そして経営から真に信頼されなければならない。それには時間がかかる。

長期間の人材育成が必要だ。いろいろな経験も積まさなければならない。そのためには異動配置もしなければならない。真に戦力化するまでに数年から十数年の期間を要することにも覚悟しなければならない。

中途採用にこの長期的な育成期間を設けることは合理的ではない。新卒初任給は、会社の中ではもっとも安い給与だ。経験を積ませる期間は安い給与でないと企業は困る。だから新卒だ」・・・・というわけ。

これが正しいかどうかは読者のみなさんのご判断にゆだねるけど、どうもいつも思うのは、新卒採用って、バブルもその後もリーマン前も現在も、なんかみんな熱にうなされて冷静さを失って活動してしまっているように思えてならない。一度立ち止まって考えるべきではないかと思っている。
「既卒者を新卒扱いで採用する」という会社の記事がいくつもあったけど、冷静に考えれば、「未経験者募集」としてあたりまえといえばあたりまえだ。既卒者でちょっと就業経験のある第2新卒だって、それでいいと思う。単に4月にまとめて入ってもらって、まとめて教育するだけの話だと思う。

経験者は経験者として、未経験者は未経験者として常時門戸を開けばいいだけだ。
未経験者ならば入社時期を決めておくというだけではないか。

学生を在学中に入社させたっていいと思う。よくよく考えれば勤務時間の問題だけだろう。
何でみんなそろって、新卒採用活動・就職活動をしなきゃいけないんだろう・・・。

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