コラム
キャリアの普遍性
先週、ある美術大学さんで、「キャリア」についてお話をさせていただいた。
キャリアとは何か・・・。
キャリアと言う言葉にはいろいろな意味があるけど、ここでは「仕事上における経験の積み重ね」ということにしておく。
キャリアとは目指すもの。あるいは目指してきたもの。経験はそこに向かって積み重ねていくもの、とも言える。
そしてそれが、人間的成長につながっていく。
キャリアは人それぞれ様々だけど、その根底にあるものは、実はある種普遍的だと思う。
ひとつは、変化。いつまでも同じことをしてはいけない。変わっていかなければならない。
典型的なパターンは、実務⇒管理⇒采配という組織におけるステージの変化。こちらについては個人が変化していかなければならないけど、組織内において求められることは普遍的。
もうひとつは普遍性・汎用性。どの組織にいても普遍的でかつ汎用的な行動能力。たとえば「明るく・元気で・素直」ということ。どこの組織でも大切にされる。新卒採用でおそらくもっとも重視されること。
(その普遍的な行動モデルを45項目に分類・整理した。実務スキルや専門知識は別として、普遍的なキャリアアップに欠かせないと思われる行動モデルだ。あらためて準備を整えて、ここかホームページなどでお伝えします。)
そして、目指すスタイル。人材ポートフォリオという考え方で整理できる。組織で働くか、個人で働くか、変革・創造を含めた付加価値創造を常に目指すか、決められたことをしっかり行うことを重視するか、の軸で考えられる。
それから、「何のために仕事をするのか」という目的。
個々のキャリアは様々だけど、求められることの多くのは普遍的なこと。この普遍的なことをおさえておけば、まずはキャリアアップというものについて安定感を持てると思う。
そしてそれを知ること、知ろうとすること。
このへんを整理していったら、意外と簡単に整理できるかもしれないですよ。