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Column

決断とそれに伴う責任

2010.8.26

センスの続き・・・。

人事部長ができるかできないか、について思うことのひとつに、「決断できるかできないか」ということがあるように思う。

決断とは、選択肢のなかからどれかを選択して決めること。つまるところ他の選択肢を捨てること。クルマを買うときに、いろんな車種や色や装備があるけれど、買えるのは1台なので、他の選択肢はすべて捨てることになるよね。
そう、決めることは捨てること。

それができないとき、人は迷う。

そして、決断をするということは、他を捨てたことに対する責任を負うことになる。

人事部長に大切なことは、その「決断をして、その決断に対して責任を負う覚悟を持つこと」だと思う。(なにも人事部長だけではなく、経理部長も営業部長も、さらに上の経営層もみな然りだろう。)

人事部長が決断しなければならない場面はとてもたくさんある。これは権限があるとかないとかだけではなく、例え権限が限られているにしても決断の場面は多い。
応募者を経営者に会ってもらうかどうか、最終的に決めるのは社長かもしれないけど、社長に会ってもらうかどうかを決めるのは大きな決断だ。下手な人を上げたら信頼を失う。
休職している人を復職させるかどうかについても決断だ。ミスやトラブルのときにどう対応するかも決断だ。

長い実務経験や、深くて広い知識は、決断の際にとても役に立つ。そのためにあると言っていい。
しかし、決断できるかどうかは、その人次第だ。

とにかく他の選択肢を常に捨てなければならない。その意味で人事部長も孤独だ。相談は社長にも役員にもメンバーにも職制にもできるだろうが、決めるときはひとりだ。そして間違ったらその責任は負わなければならない。

迷っていたら業務が止まる。時間の経過が事態をより悪化させることも多い。一番悪いのは、決断しないで放置することだ。
(放置するかどうか決めるのも決断だけど。放置すると決めて、覚悟して放置するのはありだろうね)

センスがある人のひとつの要素は、「決断して、他を捨てて、その決断に責任を負う覚悟がある、または実際に責任を負う」ことを実現できるかだと思う。
その決断に信頼感がある人が、きっと人事部長にはふさわしいのだと思う。

僕は・・・・決断のスピードにだけは自信があります。

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