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Column

人事のシステム(IT)

2009.11.9

今日の新聞で、「国の電子申請 非効率」という記事が出ていた。システム導入ありきで業務を見直したりしなかったために、使い勝手の悪い仕組みができがり、使われないのに膨大なコストがかかったとのことだ。

企業でもこういうことが多くあるように思う。

前職でも前々職でも、人事のシステム導入を経験した。

人事システムは、出退勤システム・勤怠管理システム・給与システム・人事DBで主に構成され、これに参照系や入力系のシステムが付加される。

人事機能と同じように、人事のシステムについても、全体像を描いてから行うべきだと思う。

とかくシステム導入は、「システムを入れることが目的となったり」、「今そこにある不具合」を是正するために行われるが、全体像や将来像を見ていないと、「今そこにあるものにしか対応できないシステム」ができあがり、他のシステムとの連関が保たれず、不具合が出て、そして使われなくなり、新しいシステム導入を模索するという悪循環に陥ってしまう。

そういったシステムもずいぶん見た。

また、あまりに機能満載の大きなシステムを入れてしまったばっかりに、データ入力だけでもたいへんで、結局は使い切れていないというケースもある。

成長期にある企業においては、将来の拡張性も見極めながら、慎重に導入を考えるべきだ。

とかく自社は特殊でカスタマイズが必要と思ってしまうものだが、思っているほど特殊ではなかったりする。

まずは小さくてもいいからパッケージを入れて、パッケージに合わせて業務改善をしていくのがよさそうだ。

自社の今の仕事のやりかたにシステムを合わせようとすると膨大な手間とコストがかかる。

人事システムを導入する際には、ぜひ、大きな視点でもって取り組んでいただきたいと思う。

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