Column
コラム
人事制度って・・・
2009.10.5
人事制度とは、人事の学校では、給与を決めるための施策群としている。
本来的には、すべての人事的施策・仕組みを人事制度とも呼ぶので、これだけではない。だから人事評価制度とか人事処遇制度とかとも言う。
それはともかくとして、人事制度が運用できている会社のそれを見ていけば、多くの会社はほぼ同じ構造をしている。
等級制度と評価制度と給与制度があってそれぞれがリンクしている。
で、つまるところ人事制度って、「会社が社員に求めるものを明示し(等級制度)」「それを評価し求めるものとの乖離を確認し(評価制度)」「それによって給与に結び付ける(給与制度)」ものである。
そして、評価によって明らかになった求めるものとの乖離を教育施策で埋めていく、つまるところ人材育成として機能させるのが教育制度ということになる。
すべてつながっている・・・・。ひとつひとつを取り出して語ることはできない。というか意味がない。
そして大切なことは、会社が社員に求めるものを明らかにすることだ。
会社が社員に求めるものとは、大きく分けると、「うちの会社らしさ(行動指針など)」と、「階層別に求める行動能力(等級要件)」と、そして「目標達成」である。(目標達成は目標管理制度によって明示される・・・これは評価制度のひとつ)。
というわけで、要は人事制度って、会社が社員に求めるものを明確にするってことから始まるってこと。
あとは作りこみすぎて、運用が難しくならないように気をつけましょう・・・・。