評価制度も人事の悩みも、
普遍的な体系で
一気に解決する人事のプロフェッショナル

Column

あなたの会社の「等級要件」を見てみよう

2024.6.18

今日は大雨です。梅雨はまだらしいけど、これから雨の季節と暑さの季節で、やや憂鬱ですね。夏至も近づき、その後、日が短くなっていくのも寂しいわけです。でも大雨はともかく、猛暑でもゴルフはするので、これからやってくる夏を満喫したいとも思っています。

ここのコラムも最近サボり気味で、連載しているコラムや新しいコンテンツやを作ったりしているのを言い訳にしてきましたが、少しずつでも、ここにも書いていくべきではないかと思い直し、今日は少し書きます。(それが続くかはわかりません)

さて、タイトルの「等級要件」というやつですが、仕事柄、いろいろな会社の「等級要件」を見ます。最近いくつもの大手企業のそれを見ていて、共通の問題があることを改めて実感しましたので書いておきます。
要件の中身を「コンピテンシー」といっていたりしますが、確かに「成果につながる行動」ではあるので、コンピテンシーと言ってもいいですけど、多くの会社で見る「等級要件」は・・・

「とにかくわかりづらい!」

例えば
担当業務の方針について指示を受け、専門的知識と経験に基づき、自己の判断と創意によって部下を指導しながら、計画的に担当業務を実行し、上司を補佐する

これは係長クラスのものですが、これが「できている」のか「できていない」のか評価できますか?
また、その上の等級の要件が、
一般的な監督のもとに担当範囲の細部にわたる専門的知識と多年の経験に基づき、係(班)レベルの組織の業務について企画し、自らその運営・調整にあたるとともに部下を指導・監督する

違い、わかりますか?
よく読めばなんとなくわからないでもないですけど、評価しづらいですよね。

このような状態で「良し」としている人事企画がいたら、ちょっと考えた方がいいと思います。

とりあえず使いやすくするために、分解しましょう

・担当業務の方針について、指示を受け理解し、職務を遂行している
・自己の判断によって計画的に担当業務を実行している
・業務遂行において、創意工夫を行って改善している
・部下を指導している
・上司を補佐している

このぐらいに分けておけば、どれができていてどれができていないかを評価できるでしょう。

等級要件は、「キャリアステップを描く」大切なものだと僕は思っています。

それがわかりづらければ、「どうなったら昇格できるんですか」に明確に答えられなくなります。

「文章区切り」ぐらいは整えてもらいたいと思います。

あなたの会社の等級要件をぜひ改めて確認してみてください。

ところが、です!

等級要件があるのに、「それって昇格の時にしか見ないよね」という制度運用も多くあります。
次回、そのへんの話もしたいと思います。

(次回がいつになるかわかりませんが)

西尾 太

お問い合わせ・資料請求はこちら

ご相談から質問まで、
まずはお気軽にお問い合わせください。