2024.10.15
「あなたは何のために働いているのですか?」 あなたは、自分の会社の企業理念を知っていますか? 経営者が書いたビ […]
あなたは、自分の会社の企業理念を知っていますか?
経営者が書いたビジネス書には、必ずといっていいほど「理念」の重要性について説かれています。しかし、なぜ理念が大事なのかを理解している人は少ないようです。そもそも、自分の会社の企業理念さえ知らない人も多くいます。
私は「人事の学校」という人事担当者の養成講座で3000人以上のビジネスパーソンの指導をしているのですが、管理職や人事担当者であっても自分の会社の理念を言えなかったり、あまり理解できていなかったりします。
理念とは何かというと、その会社が社会にどのような価値を提供しようとしているかを語っているもので、そこで働く人たちにとっては「働く目的」になるものです。
なぜその会社で働くのか、なぜその仕事をするのか、何のために売上をあげる必要があるのか、自分たちが働く目的を示したものが、その会社の企業理念です。
ところが、企業研修の場面などで「あなたは何のために働いているのですか?」と質問をすると、8割以上のビジネスパーソンが「生活のためです」と答えます。新人やメンバークラスだけでなく、ほとんどの管理職がそう答えます。
「では、宝くじが当たって生活できるようになったら、会社は辞めますか?」と質問すると、やはり8割以上の人が「辞めます」と答えます。たとえその場に社長がいても、躊躇なくそう答える人が多いのです。
企業理念は、一般的に「ミッション」「ビジョン」「バリュー」に分解されます。
ミッションとは、「使命」です。世の中にどのような価値を提供するのか、どのように貢献するのかという、その会社の使命を表すものです。
Googleであれば「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」。Facebookなら「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現すること」です。
ビジョンは、どうありたいか、どうなりたいかを示す「目標」や「方向性」です。
Yahooは「世界で一番、便利な国」というビジョンを掲げ、「買いたいものが、すぐ手に入る。知りたいことが、すぐわかる。世の中を便利にすればするほど、人はもっと自由に、人生はもっと豊かになる」と、会社が目指す具体的な方向性を示しています。
バリューは、「価値観」「あり方」「姿勢」などを示す行動指針です。
メルカリは「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」というミッションを実現するために「Go Bold(大胆にやろう)」、「All for One(全ては成功のために)」「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」という3つのバリューを大切にしています。
どの企業も、理念と商品やサービスが密接に繋がっており、ミッション・ビジョン・バリューの実現こそが、社員の働く目的になっています。
企業理念とは、ただ壁にかかっているものではなく、その会社が世の中にどういう価値を提供するのかを示すものです。会社とは本来、その価値を一緒に提供するために集まった、理念を実現する場所のはずです。
理念と目的が繋がり、みんなが同じ方向を向いている組織は強いです。そういう会社で「働く目的は何ですか?」と質問すると、理念に関する言葉が自然に出てきます。
社員みんなが理念に共感し「一緒に実現していこう!」という状態になると、働く目的が明確になるので、誰もが高いモチベーションを持つことができます。
「何のためにこの仕事をやってるんだっけ?」「こんなことして意味あるんだっけ?」と悩んだりすることもなくなります。働く目的が「生活」や「お金」のためだけだったら、仕事はつらいものにしかならないのではないでしょうか?
だからスターバックスでもディズニラーランドでも、理念を浸透させる教育を徹底的に行っているのです。
理念を朝礼で唱和したり、クレドカードにして配っている会社もありますが、暗記するだけでは意味がありません。大切なのは、理念に共感し、自分自身の言葉で語れること。そして「ああ、そのために私はこの会社で働いてるんだ!」と思えることです。
自社の理念を腹落ちさせ、それを実現することが会社で認められる近道。そのように考える人もいますが、それは間違いではないにしても、私はもったいないように感じます。
なぜ理念が重要なのかというと、自分自身がやりがいを持って働けるようになるからです。どうせ仕事をするのなら、そのほうが楽しいと思いませんか?
管理職にとっては、会社が目指すものを自らの言葉で情熱的に語り、理念に伴った行動を浸透させていくことがリーダーとしての務めでもあります。
「なんで売上をあげなきゃいけないんですか?」と部下に聞かれたときに、「生活のため」「マンションのローンを払うため」と答えてしまう人がいますが、それでは「俺はあんたの生活のために働いているんじゃない!」と部下はやる気を失ってしまいます。
あらゆる仕事は、誰かに喜んでもらうために存在しているはずです。売上を伸ばすのは、自分たちの商品やサービスによって、より多くのお客様に喜んでいただくためです。仕事を通じて、より多くの人を幸せにするためです。
こうした意識が浸透すると、組織の雰囲気が明るく変わります。社員の能力も業績も伸び、モチベーションの高い社員の定着率が高まり、外部からもよい人材が集まるようになります。採用にまつわる悩みも解消され、雇用面でもプラスの好循環を生み出します。
自分は世の中に「何」を提供しているのか。
仕事を通じてどんな喜びを与えているのか。
あらためて自分に問いかけてみてください。それを自分の言葉で語れるようになったとき、決して大袈裟ではなく、人生が変わります。
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リモートワークによって、日本の雇用制度は大きく変わろうとしています。リモートワークでは、社員が働く姿がよく見えません。上司によるマネジメントが徹底しにくくなるため、今後はセルフマネジメントできる人材が強く求められるようになります。では、セルフマネジメントとは、具体的には何をすればいいのでしょうか。
「高い業績をあげているのに、会社から評価されない」 「実力と給与が見合わない」 「自分ではなく○○が昇進するのが納得できない」 そんな悩みや不満がある人に、ぜひチェックしてほしいことがあります。 毎朝、職場のメンバーに「おはようございます」と明るくはっきりと声をかけていますか? エレベーターや廊下で他部署の人に会ったら、爽やかに「おつかれさまです」と言っていますか? 仕事が終わって帰る際、しっかりと「お先に失礼します」と声をかけていますか? もし、ひとつでも「NO」があるようでしたら、 それが評価や給与が上がらない理由かもしれません。
業績をあげているのに評価されない、給与が上がらない、昇進できない、そんな不満や悩みがある場合、自分では気がつかない原因があるものです。 そのひとつとして考えられるのが、「提出物」です。 交通費や経費の精算、業務報告書、決裁書、請求書、タイムシート、年末調整申請書、自己申告制度のアンケートなど、会社にはさまざまな提出物があります。
このたびの社会情勢により、日本は未曾有の不況に陥ろうとしています。働き方に対するこれまでの常識もすべて崩れ去り、リモートワーク、オンライン会議、よりフレキシブルな通勤タイムなど、「新しい働き方」の価値観が根付いていくのは避けられそうにありません。このように労働環境が激変する中にあって、「より企業に求められる人材」とはどういったタイプなのか、これからの時代を生き抜いていくためには「何」をしなくてはいけないのか、私たちは改めて考える必要があります。
昇進、昇給、ボーナス、異動、進退……。これらは何によって決まるのでしょうか? そう、人事評価です。その評価を決めるのは、あなたの上司です。 ところが、この評価をきちんとやらない上司が少なくありません。 「そんなことやっているヒマはない」「面倒くさいことやらせやがって」と人事に文句を言う人も多く、中には部下の自己評価をコピペして提出する管理職もいます。 いうまでもありませんが、人の上に立つ立場になったら、部下やメンバーを育てることが重要な任務です。
がんばっているのに評価されない、給与が上がらない、昇進できない。 そういう人に多いのは、がんばり方がズレているケースです。 まずは自身のミッションを改めて確認してみましょう。ここからすでにズレている人が多いのです。会社や部署が求めていることと、自身が思っているミッションが違っていたら、会社からは評価されません。