2023.11.20
「高い業績をあげているのに、会社から評価されない」 「実力と給与が見合わない」 「自分ではなく○○が昇進するのが納得できない」 そんな悩みや不満がある人に、ぜひチェックしてほしいことがあります。 毎朝、職場のメンバーに「おはようございます」と明るくはっきりと声をかけていますか? エレベーターや廊下で他部署の人に会ったら、爽やかに「おつかれさまです」と言っていますか? 仕事が終わって帰る際、しっかりと「お先に失礼します」と声をかけていますか? もし、ひとつでも「NO」があるようでしたら、 それが評価や給与が上がらない理由かもしれません。
「高い業績をあげているのに、会社から評価されない」
「実力と給与が見合わない」
「自分ではなく○○が昇進するのが納得できない」
そんな悩みや不満がある人に、ぜひチェックしてほしいことがあります。
毎朝、職場のメンバーに「おはようございます」と明るくはっきりと声をかけていますか?
エレベーターや廊下で他部署の人に会ったら、爽やかに「おつかれさまです」と言っていますか?
仕事が終わって帰る際、しっかりと「お先に失礼します」と声をかけていますか?
もし、ひとつでも「NO」があるようでしたら、
それが評価や給与が上がらない理由かもしれません。
なぜなら、評価を左右する重要なポイントのひとつが、「挨拶」だからです。
「新人じゃあるまいし、馬鹿馬鹿しい!」
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、これは多くの会社における事実なのです。
挨拶ができない人は、高い評価を得られません。
評価が上がらなければ、給与も上がりません。
当然、昇進もできません。
逆にいうと、「挨拶」をきちんとすることで、評価を上げることは可能なのです。
社員の評価を決めるために、多くの会社では評価調整会議(通称「評価会議」)と呼ばれるミーティングを行なっています。
経営者や役員、部長、人事などが集まり、社員の自己評価や上長の一次評価を精査し、評価の妥当性を検討したり、甘辛の調整を行なったりしているのです。
最近は評価の公正性を保つために外部のコンサルタントを交える企業も多く、私も、さまざまな企業の評価会議に出席させていただいています。
すると、多くの企業で、このようなやりとりが交わされています。
部長A「○○は、今期も目標達成率が140%。営業チーム全体でも前年の120%。評価を『S』にして、部長に昇進させてもいいんじゃないですか」
部長B「ちょっと待って。たしかに業績はあげているけど、アイツ、エレベーターで一緒になっても、挨拶しないよ」
人事C「実は、同じフロアの誰にも挨拶しないと、他部署でも言われていました」
役員D「そうなの? それはまずいね」
部長B「挨拶は、社会人の基本ですよね。それができない人間を部門の長にするのは、会社としてどうなんでしょうか?」
経営者「ダメだね。それが本当なら、評価は『A』もつけられないな」
社員の評価は、業績だけで決まるわけでありません。
基本的には「成果」と「行動」によって判断されます。
「成果」とは、会社の目標達成にどれだけ貢献したか。
「行動」とは、求められる行動をしっかり取っているか。
等級、役職、職種などによって求められる「行動」は異なりますが、挨拶は、あらゆる社員に求められる、社会人としての最低限のマナーです。
それができない社員は、当然「行動」の評価が低くなります。
また、経営者や役員など、社内で大きな影響力を持っている人ほど、業績だけではなく、「人としてのあり方」を重要視しています。
新人ならまだしも、挨拶をしない=他者に敬意を払わない社員に、人に上に立つ重要なポジションを任せたいと思うでしょうか?
「挨拶」をするかしないか。些細なことに思えるかもしれませんが、これはあなたの将来を決める、極めて重要な問題なのです。
経営者や役員が「挨拶」を重視するのは、マナーの問題だけではありません。
ビジネスに直接、大きな影響を与えることがあるからです。
ある企業では、社長の方針で「元気な挨拶」をすることを徹底しています。
それは、創業してまだ間もない、資金繰りが苦しかった時代に
「挨拶がいい、この会社は伸びる!」
と、「元気な挨拶」を評価されて、銀行がお金を貸してくれたからだそうです。
会社を築いてきた経営者や役員は、多かれ少なかれ、そういう経験をしています。
「挨拶」は、企業の組織文化を判断される指標にもなるのです。
社員に挨拶が浸透している会社かどうか、銀行、株主、取引先、顧客など、ステークホルダーも注目しています。
だからこそ「挨拶」は、評価の重要なポイントなのです。
近年は、WEBやIT系の企業など「挨拶」をあまり重視しない会社も増えていると聞きます。
そのため、すべての企業に共通するわけではありませんが、多くの企業では、新人クラスの評価基準に「マナー意識」という項目を設けています。
・礼儀正しい立ち居振る舞い
・清潔な身だしなみ
・きちんとした言葉遣い
これらの社会人としての基本的なマナーを身につけ、実践していることが、新人はもちろん、すべての社員に求められます。
当然、きちんと「挨拶」をすることは、「マナー意識」に含まれています。
こうした新人レベルの「行動」ができない社員に対しては、キャリアを重ねるごとに、どんどん厳しい目が向けられていきます。
人事は見ています。
同じ部署のメンバーだけでなく、他部署や取引先、派遣スタッフ、出入りの業者さん、ビルの管理人さんなど、あらゆる人々に対する日常の言動が、人事評価の対象になります。
自身の行動を振り返って思い当たる人は、意識して「挨拶」をしましょう。
すぐに評価や給与に反映されることはないかもしれません。
しかし、社員の「変化」も人事は見ています。
行動を変えることによって、あなたの将来は確実に変わります。
次回に続く
人事という職に就いたならば、読む“義務”がある1冊
成果主義、職務主義、年俸制、人事部廃止… 90年代から変わらぬ「人事」の構造、変わらぬ平均給与額が、日本を世界トップクラスの「社員が会社を信頼しない国」へと導いたのです。
なぜ変革が進まないのか、その背後に潜む「考え方」の欠如とは何でしょうか?
中学時代に習ったこと、覚えてますか?
多くの人にとっては、すべての勉強の基礎になっている大事な「当たり前」のことですが、思い出せと言われても思い出せる方は少ないでしょう。
この「この一冊ですべてわかる 人事制度の基本」には、人事の当たり前が詰まっています。
ー「なぜ、あの人が?」
なぜ多くの企業で「評価基準」が曖昧になっているのでしょうか。
どうすれば給与が上がるのでしょうか。
11,000人超の人事担当者から絶大な支持を得るコンサルタントが、今まで9割の会社が明かさなかった「絶対的な指標」を初公開!
テレワーク時代には「ジョブ型」に留まらず、「超ジョブ型人事」が不可欠。
その一番の理由は、テレワークをはじめとするこれからの働き方には「監視しない事が重要であるから」です。
人事の“必須科目”を押さえる
プロの人事力
次のステージに向けて成長するためのキホン
人事担当者に必要な知識・学び方、仕事に対する心構え、業務との向き合い方、さらには人事マネージャー、人事部長へとキャリアアップするために必要な能力・スキルを一挙公開
このたびの社会情勢により、日本は未曾有の不況に陥ろうとしています。働き方に対するこれまでの常識もすべて崩れ去り、リモートワーク、オンライン会議、よりフレキシブルな通勤タイムなど、「新しい働き方」の価値観が根付いていくのは避けられそうにありません。このように労働環境が激変する中にあって、「より企業に求められる人材」とはどういったタイプなのか、これからの時代を生き抜いていくためには「何」をしなくてはいけないのか、私たちは改めて考える必要があります。
社内外のコミュニケーション手段として、メールに加え、チャットツールを導入する企業が増えています。チャットはPCやスマホを通じてリアルタイムのコミュニケーションを可能にするツールで、社内SNSとも呼ばれています。リモートワークの普及にともない、チャットの利用頻度も高くなり、上司や同僚、部下、あるいは取引先から、毎日多くのメッセージが届くような時代になりました。
最も上司にしたくないタイプの代表格といえば、イエスマンの管理職です。イエスマンの管理職は、部下にとって最悪の上司といってもいいでしょう。イエスマンの管理職は、極端な言い方をすれば、自分の上司しか見ていません。部下のことはまるで眼中になく、上の言いなりになって、平気で部下に無茶振りをしたりします。
リモートワークの浸透によって、日本の雇用制度のあり方が大きく変わろうとしています。「成果」を評価することは、リモートワーク時代におけるマネジメントの方向性として正しいと思います。「成果」は、そこに至る「プロセス」によってもたされますが、リモートワークにおいて「プロセス」が見えにくいとすれば、「成果」を重視せざるを得ない、ということは間違いないでしょう。
会社に不利益を与える社員=「モンスター社員」が、多くの会社で問題になっています。今回は、前回に引き続き、こうした「頭が痛い社員」の代表的なタイプをまとめてみました。問題のある社員には、どう接したらいいのか、また気づかないうちに自分もそうなっていないか、あなたもチェックしてみてください。まず挙げられるのは「勤怠不良型モンスター」。つまり、ちゃんと働かない社員です。
新人研修、ビジネススキル研修、コミュニケーション研修、プレゼンテーション研修、管理職研修、問題解決研修、ハラスメント研修……。 会社にはさまざまな社員研修があり、年々増え続けているように思えます。 その一方、20代の多くが「研修なんて時間の無駄」と考えているという話もあり、 30代以上の管理職でも「研修って必要なの?」「役に立たない」と口にされる方も少なくありません。
のハラスメントが、深刻な社会問題になっています。2019年5月には、パワハラを防止するための「パワハラ防止法(改正労働施策総合推職場進法)」が成立。大企業では2020年6月1日から、中小企業では2022年4月1日から、パワハラ防止のための措置が義務づけられました。これによって必要な措置を講じていない企業は、是正指導の対象となります。そこで今回は、パワハラやセクハラの「加害者」にならないように、人事の立場から防止策をお伝えしたいと思います。
がんばっているのに評価されない。昇進できない。給料が上がらない。 そんな不満があって転職を考えている人もいると思います。 たしかに今いる会社がすべてではありません。自分の能力をより発揮できる会社、より評価してくれる場所を求めて転職するのもキャリアアップのひとつの方法です。